Qualcomm Snapdragon 845とSAMSUNG Exynos 9 Series 9810を比較

2018年のAndroid OS搭載フラッグシップモデル向けプラットフォーム・プロセッサーとして開発・提供されているQualcomm Snapdragon 845 Mobile PlatformSAMSUNG Exynos 9 Series 9810をベンチマークアプリを用いて比較を行いたいと思います。

使用するアプリはAnTuTuベンチマークとGeekbenchで、スコアはAnTuTuは2018年3月時点のグローバル市場におけるデータ、GeekbenchはReaMEIZUの主観で数値の良いものをピックアップしています。

今回比較するにあたって重要視するのは数値ですが、スマートフォンにおいては実使用感が大事ですのであくまでも参考程度に読んでいただければ幸いです。

 

スペック

どちらも製造プロセス10nm FinFET LPPで、オクタコア構成になっています。CPUの構成が少し違ってSnapdragon 845はARM Cortex-A75とA55をセミカスタムしたQualcomm Kryo 385で、Exynos 9810は自社開発のExynos M3とA55を組み合わせたものになっています。クロック数はExynos 9810がビッグコアとリトルコア双方とも0.1GHz高くなっています。GPUは前モデルのExynos 8895がMali-G71 MP20だったので、性能の上がったコアを使用しながら数は減っています。

LTEカテゴリーはExynos 9810が6CC CAに対応したダウンリンク、2CC CAに対応したアップリンクになっており、ネットワークの快適度はこちらに軍配が上がるでしょう。

 

総合性能

Snapdragon 845がExynos 9810に約2万点の差をつける結果となりました。このグラフを見る限りGPU性能の差が大きいように見えます。

これから詳しく見ていきます。

 

CPU性能

1,000点以内の差となり、僅かの差でExynos 9810が優位に立ちました。Snapdragon 845よりもビッグコアとリトルコア双方とも0.1GHz高いのでこの差が生まれたのでしょう。

ちなみにSnapdragon 835のCPU性能は約73,000点なのでかなり進化していることになります。

 

GPU性能

大きな差を付けてSnapdragon 845が優位に立ちました。差は約13,000点でSnapdragon 845は大台となる10万点を超えました。かなり快適にゲームが出来ることになります。

Snapdragon 835のスコアは約84,000点で、これ以上大きく成長するのは難しいと考えられていましたが大幅に進化しており、Qualcommの開発能力の高さが伺えます。

 

UX性能

この数値が高いと快適性が高いということになります。今の所4万点以上あれば通常の利用で文句は出ない利用が出来るスコアになっており、どちらも大幅に超えています。その中でもSnapdragon 845はExynos 9810に4,000点近くの差をつけていますので、こちらのほうが快適性が高いことがわかります。

 

MEM性能

MEM性能はRAMと内蔵ストレージ読み書きの速さを計測し、この数値が高いとCPU性能も高くなります。このスコアはHiSilicon Kirin 970と比べると5,000点近く低く、この分野ではどちらもどんぐりの背比べで、HiSiliconの方が優位に立っていることになります。

 

Geekbench

どちらのモデルのカスタムカーネルが出ていますが、どちらも使っていないと思われるものの中でスコアが良いものをピックアップしています。

こちらでは大きな差が出ており、シングルコア性能では1,300点でマルチコア性能では800点もExynos 9810が優位に立っています。Exynos 9810をもってしてもApple A11 Bionicには及んでいませんが、かなり近いスコア(約4,200点と10,000点)が出ており、次世代プロセッサーではA11 Bionicを上回ることは間違いないでしょう。

 

総括

前モデルとなるSAMSUNG Galaxy S8シリーズではSAMSUNG Exynos 9 Series 8895がQualcomm Snapdragon 835よりも僅かながら優位に立っていましたが、今回は大きな差を付けてSnapdragon 845が上回るという結果になりました。他の誰よりも優れたスマートフォンを持ちたい、ゲームを快適にプレイしたいという方にはSnapdragon 845を搭載したモデルを購入したほうがいいでしょう。

Exynos 9810搭載モデルは理解者が購入すべきで、なんとなくExynosプロセッサーがいいという考えで購入するとがっかりする時が来るかもしれません。

 

とは言えどちらも前モデルから大きな成長をしていますので、2017年のスマートフォンよりも快適なのは間違いないです。2019年のフラッグシップモデル用プラットフォーム・プロセッサーは一体どこまで進化するでしょうか。製造プロセスが7nmになるという情報もあり、楽しみです。

 

参考

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