Qualcomm Snapdragon 730/730G Mobile Platformを発表

Qualcomm Snapdragon 730/730G Mobile Platformを発表

2019年4月10日
注:当サイトは広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

Qualcommはミドルハイモデル向けプラットフォームとして「Qualcomm Snapdragon 730 Mobile Platform」と「Qualcomm Snapdragon 730G Mobile Platform」を発表しました。Snapdragon 720はSM7150の開発コードで開発が行われていることが有名で、Snapdragon 710Snapdragon 712の後継機となります。

Snapdragon 730がSM7150-AA、Snapdragon 730がSM7150-ABとなっています。

 

名称 Snapdragon 730 Snapdragon 730G Snapdragon 710
CPU Kryo 470

2xA76 + 6xA55

Kryo 470

2xA76 + 6xA55

Kryo 360

2xA75 + 6xA55

クロック数 2.2GHz + 1.8GHz 2.2GHz + 1.8GHz 2.2GHz + 1.7GHz
GPU Adreno 618 Adreno 618 Adreno 616
クロック数 650MHz 700MHz 500MHz
カメラ 2200万画素+2200万画素

3600万画素

2200万画素+2200万画素

3600万画素

1600万画素+1600万画素

2500万画素

LTE Cat Cat.15/13 Cat.15/13 Cat.15/13
充電 QC 4+ QC 4+ QC 4
製造プロセス 8nm FinFET 8nm FinFET 10nm FinFET

今回発表されたSnapdragon 730/730GはSnapdragon 7シリーズとして初めてARM Cortex-A76を搭載。これによりCPU性能が大きく向上し、既に発表されているSnapdragon 675との差別化を図ることに成功しています。

この他GPUは最新モデルとなるQualcomm Adreno 618を採用、ベースモデルとなるSnapdragon 730は650MHz、ゲーミング用途に採用されるであろうSnapdragon 730Gはわずかにクロック数が上がって700MHzとなっています。フラッグシップモデル向けSnapdragon 855に搭載されているAdreno 640は585MHzの低クロックに仕上がっていますが、この両プラットフォームは高クロックに仕上がっています。

カメラは2200万画素+2200万画素のデュアルカメラ、3600万画素シングルカメラに対応。マルチフレームノイズリダクション(MFNR)環境下では4800万画素のシングルカメラ、スナップショットでは19200万画素のシングルカメラに対応しており、カメラ性能においても抜かりはありません。

 

急速充電規格Quich Chargeは最新規格となるQuick Charge 4+に対応し、こちらもSnapdragon 675と同じになりましたので用途にあったプラットフォーム選びが可能になっています。製造プロセスはミドルハイモデル向けとしては最小の8nm FinFETを採用。Samsungのフラッグシップモデル向けSamsung Exynos 9 Series 9820も8nm FinFET製造プロセスを採用していますので、規格上は同じと見てもいいでしょう。

Snapdragon 730とSnapdragon 730Gは2019年半ばに商用デバイスで利用可能になる予定です。大体6月から9月になるでしょう。

 

Source(1) | Source(2)