HUAWEI Kirin 9000とKirin 9000Eのベンチマークスコアが判明

HUAWEI Kirin 9000とKirin 9000Eのベンチマークスコアが判明

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HUAWEI完全子会社のHiSliconが開発したHUAWEI Kirin 9000Kirin 9000Eのベンチマークスコアが明らかになりました。この明らかになったスコアをKirin 990 5GKirin 990Kirin 990Eとかんたんに比較したいと思います。

 

Kirin 9000とKirin 9000Eの共通のスペックは台湾TSMC製5nm EUV(N5)製造プロセス、CPUは1xARM Cortex-A77(3.13GHz)+3xARM Cortex-A77(2.54GHz)+4xARM Cortex-A55(2.05GHz)のオクタコア構成、RAM規格と内蔵ストレージ規格はLPDDR5/4X+UFS 3.1に対応、Wi-FiやBluetoothはWi-Fi 6+Bluetooth 5.2、5G通信対応モデムのBalong 5000を内蔵しSub-6GHzとmmWaveに対応しています。GPUとNPUが異なっており、Kirin 9000のGPUはARM Mali-G78 MP24でNPUは2xBig+1xTiny、Kirin 9000EはGPUがARM Mali-G78 MP22でNPUは1xBig+1xTiny、GPUの周波数は共通して759MHzに設定されています。

 

Kirin 9000とKirin 9000EはKirin SoCとして初めてmmWaveに対応していますが、初搭載製品となっているHUAWEI Mate 40シリーズはいずれもmmWaveに非対応な製品となっています。

 

AnTuTu Benchmark v8ではKirin 990 5GとKirin 990、Kirin 990EはAnTuTuが提供している平均点のベンチマークスコアを採用し、Kirin 9000とKirin 9000Eはパフォーマンスモードと通常モードの双方を記載しています。Kirin 9000(PM)のAnTuTu Benchmark v8でのスコアは、CPU性能が195,862点、GPU性能が328,324点、MEM性能が142,688点、UX性能が82,068点で総合性能は748,942点という結果に、Kirin 9000E(PM)のスコアは、CPU性能が190,777点、GPU性能が288,087点、MEM性能が116,833点、UX性能が82,784点で総合性能は678,481点という結果になりました。

 

CPU性能はKirin 990 5Gと比較してKirin 9000は約31%でKirin 9000Eは約28%の性能向上、GPU性能はKirin 9000は約90%でKirin 9000Eは約67%の性能向上となっており、特にGPU性能はKirin SoCにおいて弱点とされる部分ですがこの圧倒的な成長によって競合他社のSnapdragon 865 5Gを完全に上回り、また、QRDでの計測となりますがSnapdragon 888 5Gは319,439点と算出されているため、Kirin 9000はこちらの性能も同等もしくは上回るでしょう。

 

Geekbench 5でのKirin 9000の性能はシングルコア性能が1,016点でマルチコア性能は3,741点、Kirin 9000Eの性能はシングルコア性能が997点でマルチコア性能は3,729点という結果になりました。Kirin 9000とKirin 9000EのCPUは全く同じ構成を採用していますが、Kirin 9000Eでシングルコア性能が1,000点を超えるものが見つからないため、非常にわずかな差が存在していることになります。

 

Kirin 990 5Gと比較してKirin 9000はシングルコア性能が約35%でマルチコア性能が約28%、Kirin 9000Eはシングルコア性能が約33%でマルチコア性能が約27%の成長となっています。

 

Kirin 9000とKirin 9000EはARM Cortex-A77を採用していますが、2021年のハイエンド製品が採用する発表済みのSnapdragon 888 5Gや未発表のSamsung Exynos 2100は更に高性能なARM Cortex-X1を採用することが判明しており、CPU性能の面ではかなわない部分があるかもしれません。しかし、GPU性能の面においては対等もしくは上回っている可能性がありますので、Kirin SoCは他のハイエンドSoCと比較していくつか劣っている部分が常に見受けられましたが、Kirin 9000とKirin 9000Eはその過去と決別を図ったSoCになるでしょう。ただ残念なことにアメリカ合衆国による制裁によってKirin 9000やKirin 9000Eよりも高性能なSoCを開発することは不可能となっているため、この両SoCは過去と決別しましたが未来に進んでいくことは出来ないでしょう。