Qualcomm Snapdragon 865 5G Mobile Platformを発表

Qualcomm Snapdragon 865 5G Mobile Platformを発表

2019年12月5日
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Qualcommは現地時間12月3日にQualcomm Snapdragon 865 5G Mobile Platformを発表し、12月4日に詳細なスペックを公開しました。Snapdragon 865 5GはSnapdragon 8 Seriesに属する製品で、主にフラッグシップモデルに搭載される見込みです。

 

名称 Snapdragon 865 5G Snapdragon 855 Plus Snapdragon 855
CPU Kryo 585

A77+A77+A55

1+3+4構成

Kryo 485

Gold(A76)+Gold(A76)+Silver(A55)

1+3+4構成

Kryo 485

Gold(A76)+Gold(A76)+Silver(A55)

1+3+4構成

周波数 2.84GHz+2.42GHz+1.80GHz 2.96GHz+2.42GHz+1.80GHz 2.84GHz+2.42GHz+1.80GHz
GPU Adreno 650 Adreno 640 Adreno 640
周波数 587MHz 675MHz 585MHz
DSP/NPU Hexagon 698

15 TOPS AI

Hexagon 690

7 TOPS AI

Hexagon 690

7 TOPS AI

リフレッシュレート 60Hz(4K/UHD)

144Hz(2K/WQHD+)

RAM LPDDR5(2750MHz)

LPDDR4X(2133MHz)

LPDDR4X(2133MHz) LPDDR4X(2133MHz)
ISP Spectra 480

2億画素 or 6400万画素(ZSL) or 2x2500万画素(ZSL)

Spectra 380

4800万画素 or 2x2200万画素

Spectra 380

4800万画素 or 2x2200万画素

統合モデム 無し(外部はX55 5G Modemのみ)

LTE Cat.24/22(2500Mbps/316Mbps)

5G NR Sub-6+ mmWave(7000Mbps/3000Mbps)

Snapdragon X24 LTE

LTE Cat.20/13(2000Mbps/316Mbps)

Snapdragon X24 LTE

LTE Cat.20/13(2000Mbps/316Mbps)

Bluetooth 5.1 5.0 5.0
製造プロセス 7nm+ FinFET 7nm FinFET 7nm FinFET
内部コード SM8250 SM8150-AC SM8150

今回発表されたSnapdragon 865 5Gは以前とは異なってマイクロアーキテクチャKryoの最新版となるKryo 585の中身を発表会で明かしました。以前まではARM Cortex-A CPUをセミカスタム(派生)していましたが、今回は設計書通りに採用しています。

CPUの周波数は昨年発表したSnapdragon 855と変化はなく、おそらくは今のQualcomm製SoCにおける1番安定したパフォーマンスを発揮できる最大値なのではないかと考えています。

 

大きな更新点は2億画素カメラに対応した点で、今の所Samsungが8月に発表した「ISOCELL Bright HMX」は1億800万画素カメラセンサーなので、更に高解像度なイメージセンサーに対応することができます。昨今のスマートフォンは4800万画素や6400万画素イメージセンサーを搭載した製品が主流となっており、2020年はさらに高解像度化すると見られているので、Qualcommはその流れに対応した形になります。

 

期待された5Gモデムの統合は行われず、5Gモデムが統合されているHuawei Kirin 990 5GSamsung Exynos 980MediaTek Dimesity 1000と比較すると残念でなりません。対応している5Gモデムは7nm FinFET製造プロセスのSnapdragon X55 5G Modemのみとなっており、10nm FinFET製造プロセスのSnapdragon X55 5G Modemとは組み合わせることはできません。

 

Snapdragon 865 5Gを搭載した商用スマートフォンは2020年Q1(1月-3月)に販売開始となる見込みです。

 

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