Qualcommはミドルハイモデル向けプラットフォームとして「Qualcomm Snapdragon 730 Mobile Platform」と「Qualcomm Snapdragon 730G Mobile Platform」を発表しました。Snapdragon 720はSM7150の開発コードで開発が行われていることが有名で、Snapdragon 710やSnapdragon 712の後継機となります。
Snapdragon 730がSM7150-AA、Snapdragon 730がSM7150-ABとなっています。
名称 | Snapdragon 730 | Snapdragon 730G | Snapdragon 710 |
CPU | Kryo 470
2xA76 + 6xA55 |
Kryo 470
2xA76 + 6xA55 |
Kryo 360
2xA75 + 6xA55 |
クロック数 | 2.2GHz + 1.8GHz | 2.2GHz + 1.8GHz | 2.2GHz + 1.7GHz |
GPU | Adreno 618 | Adreno 618 | Adreno 616 |
クロック数 | 650MHz | 700MHz | 500MHz |
カメラ | 2200万画素+2200万画素
3600万画素 |
2200万画素+2200万画素
3600万画素 |
1600万画素+1600万画素
2500万画素 |
LTE Cat | Cat.15/13 | Cat.15/13 | Cat.15/13 |
充電 | QC 4+ | QC 4+ | QC 4 |
製造プロセス | 8nm FinFET | 8nm FinFET | 10nm FinFET |
今回発表されたSnapdragon 730/730GはSnapdragon 7シリーズとして初めてARM Cortex-A76を搭載。これによりCPU性能が大きく向上し、既に発表されているSnapdragon 675との差別化を図ることに成功しています。
この他GPUは最新モデルとなるQualcomm Adreno 618を採用、ベースモデルとなるSnapdragon 730は650MHz、ゲーミング用途に採用されるであろうSnapdragon 730Gはわずかにクロック数が上がって700MHzとなっています。フラッグシップモデル向けSnapdragon 855に搭載されているAdreno 640は585MHzの低クロックに仕上がっていますが、この両プラットフォームは高クロックに仕上がっています。
カメラは2200万画素+2200万画素のデュアルカメラ、3600万画素シングルカメラに対応。マルチフレームノイズリダクション(MFNR)環境下では4800万画素のシングルカメラ、スナップショットでは19200万画素のシングルカメラに対応しており、カメラ性能においても抜かりはありません。
急速充電規格Quich Chargeは最新規格となるQuick Charge 4+に対応し、こちらもSnapdragon 675と同じになりましたので用途にあったプラットフォーム選びが可能になっています。製造プロセスはミドルハイモデル向けとしては最小の8nm FinFETを採用。Samsungのフラッグシップモデル向けSamsung Exynos 9 Series 9820も8nm FinFET製造プロセスを採用していますので、規格上は同じと見てもいいでしょう。
Snapdragon 730とSnapdragon 730Gは2019年半ばに商用デバイスで利用可能になる予定です。大体6月から9月になるでしょう。