AnTuTu Benchmarkを開発提供しているAnTuTuによって2020年8月におけるAndroid OS搭載デバイスのスコアランキングが公開されました。対象はAndroid OSを搭載したデバイス、バージョンはAnTuTu Benchmark v8、ランキング掲載条件は1000件以上の計測、公開されているスコアは最高スコアではなく平均スコアです。
1位はSnapdragon 865 5Gを搭載したXiaomi Mi 10 Ultra(16GB+512GB)で646,730点、2位はSnapdragon 865 5Gを搭載したvivo iQOO 5(12GB+256GB)で637,616点、3位はSnapdragon 865 Plus 5Gを搭載したASUS ROG Phone 3(12GB+256GB)で629,245点という結果になりました。
1位を獲得したXiaomi Mi 10 UltraはRAMはLPDDR5 16GB、内蔵ストレージにUFS 3.1 512GBと圧倒的大容量が要因となって1位に、vivo iQOO 5はLPDDR5 RAM+ UFS 3.1 内蔵ストレージを搭載していますが12GB+256GBとXiaomi Mi 10 Ultraと比較して容量が少ないことが要因となって2位に、ASUS ROG Phone 3はSnapdragon 865 Plus 5Gを搭載しておりCPUとGPU共にSnapdragon 865 5Gと比較していくつか性能が向上していますが、AnTuTuによりますとソフトウェアによる最適化が行われていないことが要因となって3位になっているようです。
ちなみに1位のXiaomi Mi 10 UltraはGameTurbo 4.0を利用することで特定のアプリにおいてGPUをオーバークロックが可能で、2位のvivo iQOO 5はホワイトリスト登録を行うとそのアプリにおいてXiaomi Mi 10 Ultraと同じくGPUのオーバークロックが可能になっています。そのため、他のSnapdragon 865 5Gを搭載した機種よりもスコアがいくつか高くなたのではないかと考えています。(詳細記事)
4位以降はTencent Black Shark 3S(12GB+256GB)、vivo X50 Pro+(12GB+256GB)、OPPO Find X2 Pro(12GB+256GB)、OPPO Find X2(8GB+256GB)、Xiaomi Mi 10 Pro(12GB+512GB)、vivo iQOO Neo3(8GB+256GB)、Redmi K30 Pro(8GB+256GB)。
ミドルレンジ帯においては1位はMediaTek Dimensity 820を搭載したRedmi 10X 5G(8GB+128GB)で396,887点、2位はRedmi 10X Pro 5G(8GB+128GB)で396,001点、3位はHuawei Kirin 985を搭載したHonor 30(8GB+256GB)で391,930点という結果になりました。
長い間1位を守ってきたDimensity 1000Lを搭載したOPPO Reno3 5Gがランキングから消えたのは、ランクインに必要な条件の「1000回以上の計測」に引っかかった可能性が高く、今はOPPO Reno4 5Gシリーズが発表されているので、わざわざ旧シリーズ製品を購入するといった人が少なくないのでランクイン出来なくなったのではないかと考えています。
4位以降はHuawei nova 7(Kirin 985)、Huawei nova 7 Pro(Kirin 985)、Honor X10(Kirin 820)、Honor 30S(Kirin 820)、Huawei nova 7 SE(Kirin 820)、Redmi K30 5G Speed(Snapdragon 768G 5G)、OPPO Reno4 5G(Snapdragon 765G 5G)となっています。