UNISOCは2021年9月16日にUP・展鋭線上生態峰会を開催し、最新5G SoCのAnTuTu Benchmark v9スコアを公開しました。5G通信に対応しているため「Tanggula」ブランドの製品です。
TSMC N6プロセス技術を採用した製品で、開発コードはums9620。RAM容量や内蔵ストレージ容量は明らかにされていませんが、AnTuTu v9.1.3において総合性能が428,408点を記録しています。
細かな性能は、CPU性能が134,868点、GPU性能が105,656点、MEM性能が81,927点、UX性能が105,957点で、総合性能42-43万点はKirin 820やSnapdragon 765G 5G、Dimensity 800Uと同等です。
現在主流のミドルレンジ製品はSnapdragon 780G 5Gが53万点、Snapdragon 778G 5Gが52万点、Dimensity 900が49万点なので、それらと対抗するには性能不足が否めませんがUNISOC製品を採用する企業にとっては十分すぎる性能を有しているため問題はないでしょう。
ums9620はGeekbenchに度々登場し主なスペックが明らかになっています。CPUは1xA76 2.70GHz+3xA76 2.30GHz+4xA55 2.18GHzのオクタコア構成、GPUはMali-G57 MP4 @周波数不明です。既に発表済のUNISOC T770(旧T7520)よりも性能が高いです。
初搭載機や発表時期は触れられませんでしたが、スマートフォンに搭載してベンチマークを行っている様子を見ると遠くない将来に発表されると考えています。