Unisoc Tiger T7520を発表、6nm EUV製造プロセスを初採用

Unisoc Tiger T7520を発表、6nm EUV製造プロセスを初採用

Processor/Platform

中国のUnisoc(紫光展鋭)は2月26日に開催した2020紫光展鋭春季線上発布会で、5G通信対応プロセッサーとしてUnisoc Tiger T7520(虎賁T7520)を発表しました。

 

名称 Tiger T7520 Tiger T710 Tiger T618
CPU 4xA76 + 4xA55 4xA75 + 4xA55 2xA75 + 6xA55
周波数 2.0GHz + 1.8GHz 2.0GHz + 1.8GHz
GPU Mali-G57 MP4 PowerVR GM 9446 Mali-G52 MP2
周波数 800MHz 850MHz
カメラ 1億800万画素

4K@60FPS

リフレッシュレート 120Hz(FHD+)

60Hz(4K UHD)

RAM LPDDR4X(2133MHz)
ストレージ UFS 3.0/eMMC 5.1
Wi-Fi Wi-Fi 6(ax)
Bluetooth Bluetooth 5.0
5G NR Sub-6GHz(NA/NSA)

3.25Gbps/1.25Gbps

4G LTE ?
製造プロセス 6nm EUV 12nm 12nm

Unisoc Tiger T7520の特徴は世界初のTSMC製6nm EUV製造プロセスを採用している点で、あのQualcomm SnapdragonやHuawei Kirin、Samsung Exynosでも7nmや7nm+ EUV製造プロセスを採用していますので、知名度の低い企業が偉業を成し遂げています。更にSub-6GHz(NA/NSA)にしか対応していませんが、5G通信対応モデムが内蔵されています。このため、世界初の6nm EUV製造プロセスにおける5G通信対応モデム統合プロセッサーとなります。

 

6nm EUV製造プロセスは7nm製造プロセスと比較してトランジスター数は18%上昇、消費電力は8%軽減されます。スマートフォンは毎日使うデバイスなので、性能向上とバッテリーの持ちが非常に大事です。今回の発表によれば6nm EUV製造プロセスを採用したTiger T7520は非常に安定度の高いプロセッサーとなるでしょう。

 

AI機能を駆使し、5G通信環境下でのバッテリーの持ちが非常に良くなっていることをアピール。4500mAhバッテリーの場合、音楽再生では180時間(競合製品は136時間と128時間)、ビデオ視聴は32時間(競合他社は26時間と23時間)なので、長く使い続けることが可能です。

 

CPUは周波数は明らかにされていないものの、4xARM Cortex-A76+4xCortex-A55のオクタコア構成、GPUも周波数は明らかにされてませんがARM Mali-G57 MP4を採用しています。性能としてはHuawei Kirin 810Snapdragon 765 5G/765G 5Gよりも高くなると考えており、競合他社としては大変なプロセッサーが誕生しました。

 

Tiger T7520はUnisocが独自に開発した新しい第6世代の画像エンジンVivimagicを採用し、4つのISP、最大1億800万画素カメラでのAI機能を駆使した撮影、4K@60FPSのビデオ撮影、FHD+環境での120Hzの高リフレッシュレートなどに対応し、昨今のカメラ性能の向上に対応しています。RAM規格は最新のLPDDR5ではなくLPDDR4Xに対応、ストレージはハイエンドモデルの多くに採用されているUFS 3.1に対応、Wi-FiはIEEE 802.11axまで対応しているWi-Fi 6となっています。

 

5G通信は2Gから5Gまで対応し、Dual SIM/Dual 5G NRに対応、SAモードでは最大通信速度はダウンリンクが3.25Gbps、アップリンクが1.25Gbpsとなっています。そして、5G NR TDD+FDDのCA(キャリアアグリゲーション)に対応し、3.5GHz+2.1GHzでの通信が可能になっています。

 

出荷時期や初採用商用機がいつ出るのかは明らかにされていません。UnisocはTigerシリーズをいくつか発表しており、Tiger T710、Tiger T618、Tiger T310等がありますが、採用が明らかになっているのはHisense F30SのTiger T310のみです。そのため、初採用機が出てくるのは相当後になるのでは無いかと考えています。

 

 

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