2021年8月10日にXiaomiが開催した雷軍(Lei Jun)氏の講演会で発表されたXiaomi MIX 4が初搭載(発表日基準)しているSnapdragon 888 Plus 5GのAnTuTu BenchmarkとGeekbenchのスコアが明らかになりました。
比較対象はSnapdragon 888 5G、Snapdragon 870 5G、Snapdragon 865 Plus 5G、Snapdragon 865 5Gの4製品で、競合他社製品のKirin 9000やExynos 2100、Dimensity 1200との比較はもう少しお待ち下さい。
Snapdragon 888 Plus 5GはSnapdragon 888 5GからCPUの周波数が最大2.84GHzから3.0GHz(2.995GHz)へ上昇しています。また、目に見える違いは生まれにくいと考えていますがAI性能が26 TOPSから32 TOPSへ上昇しています。
GPUの周波数や通信速度、プロセス技術に変更はないので製品単体で考えると大きな違いはないように感じられます。
Snapdragon 888 Plus 5Gを搭載したXiaomi MIX 4はRAM 15GB(12GB+3GB)+512GBモデルで、RAMは内蔵ストレージ拡張機能利用済み、ゲーミングモードで計測されたものを採用しています。MIUI 12.5ではSnapdragon 888 5GおよびSnapdragon 888 Plus 5Gの動作を抑制するモードが備わっており、抑制状態で計測した場合はGPUの周波数が608MHzまで落ちます。
AnTuTu Benchmark v9のスコアはCPU性能が214,107点、GPU性能が324,746点、MEM性能142,976点、UX性能は148,677点で総合性能は830,506点という結果になりました。
Snapdragon 888 5GのCPU性能が203,250点なので約5.3%の向上、GPUは周波数が同じですが約4.7%の向上に成功しており、これはGPU Driverの影響なのかXiaomi MIX 4の優れた散熱システムの影響なのか不明です。8月中に3から4機種のSnapdragon 888 Plus 5G搭載製品がリリースされると思うので、そのスコアを見るとどの要因で優れたか明らかになるでしょう。
Geekbench 5.4.1ではシングルコア性能が1,185点、マルチコア性能が3,663点となりました。Snapdragon 888 5Gが1,119点と3,672点なので、シングルコア性能は約5.9%の向上している一方でマルチコア性能はわずかに下がりました。
Cortex-X1が2.84GHzから3.0GHzへ上昇しただけなので、マルチコア性能はほぼ同じと考えてもいいと思います。シングルコア性能は確実に優れているので瞬間的な処理を行うブラウジングやSNSの利用においては優位点があるでしょう。
初搭載機のXiaomi MIX 4は8月16日に販売を開始し、モデルと価格は8+128GBが4999元(約85,500円)、8+256GBが5299元(約90,500円)、12+256GBが5799元(約99,000円)、12+512GBが6299元(約107,500円)に設定されています。
比較対象に用いた製品は、Snapdragon 888 5GがOPPO Find X3 Pro(12+256GB)、Snapdragon 870 5Gがrelame GT 大師探索版(12+256GB)、Snapdragon 865 Plus 5GがGalaxy Note20 Ultra(12+256GB)、Snapdragon 865 5GがOPPO Find X2 Pro(12+256GB)です。