AI性能を計測することが出来るベンチマークAI BenchmarkがUnisocc(紫光展鋭)の未発表プロセッサーのUnisoc Tiger T710のCPU構成を公開しました。
同ベンチマークはHuawei Kirin 810やMediaTek Helio P90を発表前にリークし、そのスペックが当たっていた過去があるため一定の信頼性はあると考えています。
AI BenchmarkによるとUnisoc Tiger T710のCPU構成は4xARM Cortex-A75 + 4xCortex-A55のオクタコア構成でCPUクロック数は2.0GHz+1.8GHzの様です。2019年8月現在未発表のSoCですが、競合他社のQualcommやMediaTekはARM Cortex-A76を採用しているプラットフォームやプロセッサーを発表しているので若干遅れたスペックではあります。
ただ、QualcommやMediaTekが発表したSnapdragon 710やSnapdragon 670、Helio P90やHelio P65はCortex-A75を2コア採用しているものなので、それと比較するとUnisoc Tiger T710はCPU性能では確実に優れたものになると考えています。
Unisocは2019年4月にUnisoc Tiger T310を発表するまではAndroid Go搭載機向けのエントリーレベルの製品を製造していましたが、Tiger T310の登場によって本格的にミドルレンジ市場に参入を果たしています。そして、今現在Geekbenchでは未発表プロセッサーのUnisoc Tiger T510とUnisoc Tiger T710と思われる製品が姿を表していますが発表はされていません。これらがいつ発表されるのか非常に気になっています。
Unisocの本格的な参入によって、Qualcomm、HiSilicon(Huawei)、Samsung、MediaTek、Unisocがしのぎを削る状態になります。ただUnisocの欠点として知名度が低いことが挙げられ、これからのマーケティングが大事になるでしょう。