UNISOCが“ums9230”を開発中であることが2020年12月から明らかになっていますが、うまく情報を隠すことに成功しているのかスペックを捕捉することが難しい状態が続いていました。今回、完成品が近づいているのかGeekbenchからいくつかのスペックが判明しました。
“ums9230”のCPUは2xARM Cortex-A75 2002MHz(2.0GHz)+6xARM Cortex-A55 1820MHz(1.82GHz)のオクタコア構成を採用していることが明らかになりました。以前はCPUにARM Cortex-A75とARM Cortex-A55を採用していること、ベース周波数が1820MHzであることしかわかりませんでしたが、CPUのコアの構成と詳細な周波数が明らかになっています。
GPUはARM Mali-G57 MP1となっています。周波数は850MHzと記載されていますが、Exynos 2100やKirin 9000は5.00MHzと記載され、この両SoCの正しい周波数は884MHzと759MHzとなっているため、ここに記載されている数値をそのまま信用してはいけない状態です。とは言え非常に珍しくきれいな数値が記載されているため、850MHzであるかもしれないと考慮はしておきます。
“ums9230”は最終的な製品名ではなく開発コードとなっていますので、実際の製品の名前はわかりません。UNISOCの製品における開発コードとして、UNISOC T710(T7510)はud710、UNISOC T618/T610はums512となっています。