Snapdragon製品を多く世に出しているQualcommは2020年12月に発表したプレミアムティア製品のSnapdragon 888 5Gの更に上位モデルを表す“Plus”モデルとなるSnapdragon 888 Plus 5Gを開発中であることが、Snapdragon 888 5Gを初搭載したXiaomi Mi 11を発表したXiaomiが公開したXiaomi Mi 11のKernel Sourceによって明らかになりました。
Snapdragon 888 5GのCPU周波数がSnapdragon 855やSnapdragon 865 5Gと同じく2.84GHz+2.42GHz+1.80GHzであることから、“Plus”モデルのSnapdragon 888 Plus 5Gを開発しているのではないかとあやふやな情報を元にして予測している人がいますが、Kernel SourceではQualcommが確実に“Plus”モデルを開発していることがわかる証拠があります。
Xiaomi Mi 11のKernel Source内には商用製品が搭載しているlahaina v2が記載され、そのマイナーチェンジモデルと考えられるlahaina v2.1が記載されています。これは昨年発見したSnapdragon 865 5Gを搭載したGalaxy S20のKernel Sourceでの状況と全く同じであるため、間違いなくSnapdragon 888 Plus 5Gを開発していると考えています。
Snapdragon 865 5GからSnapdragon 865 Plus 5GはCPUとGPUの周波数の増加だけでなく、Wi-Fi 6E対応やBluetooth 5.2対応を可能にするQualcomm FastConnect 6900を新たに搭載するといった大きな進化がありました。Snapdragon 888 Plus 5GはCPUとGPUの周波数の増加は確実に行われますが、通信面における進化はWi-FiやBluetoothともに新企画が発表されていないので不明です。