SAMSUNGがフラッグシップモデル向けプロセッサーとしてリリースした「SAMSUNG Exynos 9 Series(9810)」を初搭載するSAMSUNG Galaxy S9+(仮称)のGeekbench結果が流出しました。
発表会まで後5日なので完成品としてのスコアとなりそうです。
計測に使用されたスマートフォンはGalaxy S9+(SM-G965F)、Android 8.0.0 Oreo、RAM 6GBとなっています。
スコアはシングルコア性能が3,773点、マルチコア性能が9,024点とQualcomm Snapdragon 845(SDM845)の2,378点と8,132点を大幅に上回る成績を残しており、2018年のAndroid市場における覇権SoCが確定的になっています。
スコア遍歴
今までに「SAMSUNG Exynos 9 Series(9810)」を搭載したスマートフォンは今回のを含めて5回計測されています。
その内4回はSAMSUNG Galaxy S9で、今回のみがSAMSUNG Galaxy S9+となっています。
新しいものが一番上に来るグラフになり、順調にスコアが伸びています。
RAM 6GBのSAMSUNG Galaxy S9+は他のRAM 4GBのSAMSUNG Galaxy S9を圧倒したスコアを出しています。
Android史上においてマルチコア性能で9,000点を超えたのはSAMSUNG Exynos 9 Series(9810)が初めてとなります。
主要なSoCと比較
今回のSAMSUNG Exynos 9 Series(9810)と以前リークしたQualcomm Snapdragon 845と既にリリースされているHiSilicon製Kirin 970、他OSになりますがApple A11 Bionicを比較したいと思います。
今まではApple>Qualcomm≧SAMSUNG>HiSiliconという等式になっていましたが、2018年はApple>SAMSUNG>Qualcomm>HiSiliconとなりそうです。
更にSAMSUNGとQualcommの間には大きな壁が有り、今までAndroid市場を席巻してきたQualcommがこのまま見逃すメーカーではないと思うので、早急にマイナーチェンジ版がリリースされるかもしれません。
他OSが搭載されているので正確な比較にはなりませんが、SAMSUNG Exynos 9 Series(9810)でもApple A11 Bionicには到底及ばない差があり、Android向けSoCがApple製SoCを上回るのはもう少し先、いやもしくは無いのかもしれません。
SAMSUNG Exynos 9 Series(9810)のスペックは、製造プロセスがSAMSUNG 10nm FinFET、CPUは自社開発のExynos M3(2.9GHz)x4 + Cortex-A55(1.9GHz)x4のオクタコア構成、GPUはARM Mali-G72(クロック数不明) MP18、ISPはリアフロントともに最大2400万画素でデュアルカメラは1600万画素+1600万画素、RAM規格はLPDDR4xで1794MHz、ストレージはUFS 2.1とSD 3.0、モデムはShannon Integrated LTEでカテゴリーはCat.18 6CA 1.2Gbps /Cat.18 2CA 200Mbpsとなっています。
世界初となる6CC CAに対応したプロセッサーとなり、Qualcomm製プラットフォームのSnapdragon 845は5CC CAで、Huaweiに独占提供しているHiSilicon製プロセッサーのKirin 970も5CC CAとなっています。
CDMA2000に対応していることも明らかにされており、理論上はQualcomm製プラットフォームを搭載しないでグローバルに販売することが出来ます。
参考
- SAMSUNG Exynos 9 Series(9810)のリトルコアがA55の1.9GHzであることが判明
- 新たなSnapdragon 845搭載機のGeekbench結果が流出。皆が期待するパフォーマンスは出ていない様子
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