携帯電話について調査している中国の旭日大数拠(SUNRISE BIG DATA)が2017年のグローバル市場における携帯電話の総出荷台数TOP30のデータを公開しました。
それぞれ順番にSAMSUNG(3億7500万台)、Apple(2億1000万台)、HUAWEI+honor(1億5000万台)、TRANSSION(1億2800万台)、OPPO(1億1600万台)、Xiaomi(9800万台)、vivo(9300万台)、NOKIA(6700万台)、LG(6300万台)、Lenovo+Motolola(5200万台)。11位がZTE(5200万台)、TCL+Alcatel+BlackBerry(3700万台)、Micromax(2300万台)、MEIZU(1600万台)、Lava(1800万台)、Reliance(1500万台)、SONY(1400万台)、ASUS(1300万台)、Q-Mobile(1200万台)、Symphony(1169万台)。21位がIntex(1124万台)、Karbonn(1048万台)、BLU(821万台)、Coolpad(754万台)、HTC(732万台)、Wiko(684万台)、Cherry Mobile(682万台)、Hisense(680万台)、Condor(630万台)、京セラ(544万台)となっています。
4位のTRANSSION(伝音控股)は聞き慣れない企業ですが、TECNO/itel/Infinix/Spiceと言ったブランドを中国国外での販売を主に行っています。特にインド市場では強さを発揮していて、Infinixというブランドは聞いたことはあるのではないでしょうか。それらを統括している企業なのでTRANSSION(伝音控股)が4位に位置しています。
6位のXiaomiは劇的な復活を見せてくれましたが、1億台にはわずかに届かず。2018年も好調をキープしていますので、このままであれば1億台は堅いのではないでしょうか。
14位のMEIZUが1600万台、15位のLavaが1800万台で順位が逆なのではないかと考えてしまいますが、当該データに特に間違えた痕跡は見当たらないので何故逆転しているのか、というのは不明です。一応データとして「携帯電話の総出荷台数」が基本となっていますので、MEIZUよりもLavaの方が多く出荷しているという認識は持ったほうが良いでしょう。
2017年のMEIZUは2016年のMediaTek Helio P10/MT6750を搭載した同スペックの乱発の反省を踏まえて、スペック被りの起きない販売を行うことが出来ました。ただ、背面にディスプレイを搭載したMeizu PRO 7シリーズにQualcomm SnapdragonやSAMSUNG ExynosではなくMediaTek Helio Xを採用し、なのにもかかわらず価格が3000元(約50,000円)以上という狂った価格設定をした結果、販売が思うように行かず、度重なる値下げが行われました。最初の値下げは発表からわずか2ヶ月という短い期間ということもあり、「過剰分を返金しろ」と言った厳しい声もありました。最初の値下げを含めると計3回の値下げが行われ、最終的には発表当初の販売価格から半分を割るという状態になっています。代表的な例ではMeizu PRO 7 Plusが4080元(約68,000円)から1999元(約33,500円)まで下がっています。
旭日大数拠(SUNRISE BIG DATA)によると2017年の総出荷台数は20億台で前年比2%増、その中でTOP30が16億台を占めています。2018年はさらに出荷台数を伸ばすと見られていますが、TOP10は出荷台数を伸ばす一方でその他は縮小するという現象が起きると思われます。つまりその他に属する企業はいかに縮小スピードを緩やかにするかに注力する必要があり、さらなる苦戦が強いられるでしょう。
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