Qualcommが2021年のハイエンド製品向けに発表したプレミアムティアSoCとなるSnapdragon 888 5Gは5G+5GのDSDV(Dual SIM Dual VoNR)に対応していることが初搭載機となるXiaomi Mi 11によって明らかになりました。
Snapdragon 865 5GやSnapdragon 865 Plus 5Gでは5G+4GのDSDS(Dual SIM Dual Standby)に対応していましたが、競合他社製品となるMediaTekのDimensityシリーズ製品の多くは5G+5GのDSDSに対応していたため、この分野では遅れを取っている状況でした。ただ2020年当時の技術において5G+5Gの恩恵にあずかることはないので、Qualcomm製品における5G+5GのDSDS非対応はそれほど大きい問題ではありませんでしたが、携帯電話市場においてQualcommは常に1位を維持しているため非対応であることを悲観的に捉える方はいました。
今回、Snapdragon 888 5Gが発表されたことで5G+5GのDSDSに対応しているのではないかと叫ばれていましたがQualcommによる正式な声明はないため「対応している可能性が高い」という状態でしたが、Xiaomi Mi 11の発表によって一部の人にレビュー機が配布され、5G+5GのDSDSに対応していることが明らかになりました。SIM 1には中国聯通(China Unicom)の5G NR SA接続、SIM 2には中国電信(China Telecom)の5G接続が確認でき、特にモバイル音声ネットワークの種類がSIM 1は5G NR SAでSIM 2が5Gと記載されているため、DSDSよりも発展したDSDVに対応していることが明らかになりました。