Lenovo傘下のMotorolaは中国でmotorola edge sの発表会を開催し、同製品に搭載されているSnapdragon 870 5GのGPUの周波数を明らかにしました。
MotorolaによりますとSnapdragon 870 5GのGPUの周波数は670MHzで、587MHzを採用しているSnapdragon 865 5Gから10%の性能向上に成功しているようです。この670MHzの周波数はSnapdragon 865 Plus 5Gと同じであるため、CPUの性能はSnapdragon 870 5Gが勝りますがGPUの性能は同じということになります。
ただ、この発表会に使用されたPPTには誤りがあり、Snapdragon 870 5GにFastConnect 6900が搭載されていると記載されていますが実際はSnapdragon 865 5Gと同じFastConnect 6800が搭載されています。そのため、Wi-Fiの性能が更に良くなったと発表していますが残念ながらその性能は据え置きなため、良くない発表会であったと認識できます。補足情報としてSnapdragon 865 Plus 5GはFastConnect 6900を搭載しています。
注意点として、Snapdragon 870 5GのGPUの最大周波数は670MHzですが、motorola edge sはソフトウェアの調整によって905MHzまでオーバークロック(Over Clock/OC)を行っていることが明らかになっています。
そのため、motorola edge sで計測されたAnTuTu Benchmarkや3D MarkはSnapdragon 870 5G本来の性能ではなく、motorola edge sの性能を表現しているため、後日他の企業から標準的なSnapdragon 870 5Gを搭載した製品が発表された時に、その製品のスコアが大きく下がっていると認識しないようにしましょう。