Smartwasp 10 review - iPhone with Flyme

Smartwasp 10 review - iPhone with Flyme

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Smartwasp 10(小黄蜂10)を入手し、いくつか触ってみたので簡単なレビューをして歴史に残そうと思います。

 

この製品は、Meizu(魅族)と資本関係にない企業のSmartwasp(小黄蜂)が新製品にFlymeを搭載していることがわかったので、こういったサイトを運営している人間として入手して損はないと考えて京東(JD.com)で購入しました。

 

注文したのは1月7日、到着が1月11日なので、国を超えて注文・発送をしていることを考えると異様な速さだと思います。また、こういったマイナーな製品はAliExpressなどでは取り扱いがないので、中国市場向けのものを日本へ発送してくれるのは非常に嬉しいです。

 

Smartwasp 10の主なスペックは、Android 11(Flyme 9 lite)、60Hz 6.517インチ HD+(1600x720) TFT LCD、UNISOC T610、RAM容量は4GB、6GB、8GB、内蔵ストレージ容量は64GB、128GB、256GB、外部ストレージに対応、背面のカメラは1300万画素、前面のカメラは500万画素、バッテリー容量は4000mAhです。

 

価格は4+64GBが599元(約11,500円)、6+128GBが699元(約16,500円)、8+256GBが899元(約17,500円)で、今回購入したものは6+128GBモデルです。

 

箱は右上にSmartwaspの蜂を模したロゴ、真ん中には製品名の小黄蜂10、下部にはOSとして採用しているFlymeの文字が記載されています。ちなみに、側部には小黄蜂 性格青年との記載があり、性格青年は「個性豊かな若者たち」といった意味もある言葉で、若い人たちに向けた製品にしたかった様子が見受けられます。

 

内容物はSmartwasp 10本体、USBケーブル(A to C)、ACアダプター、SIMピン、夢想と大きく書かれたメッセージです。

 

Smartwasp 10のデザインは、画面がある前面はノッチがあり、iPhone 14を彷彿とさせます。偽物と表現すると行き過ぎかもしれませんが、iPhone風に仕上がっています。

 

カメラのある背面はまさにそっくりですが、残念ながらりんごのロゴではなく、蜂のロゴが描かれているので、別物だとすぐにわかります。ただ、こういった製品の差に興味が無い場合は、iPhoneに似てるとの印象を受けると思うので、そういった勘違いが生まれるのはうれしいのかもしれません。

 

ビルドクオリティについて最初は褒めようとしていたのですが、よくよくみるとカメラ部分に隙間があり、これは良くないものと言えます。また、背面のパネルと製品のガワの大きさがやや一致していないようで、ズレについては目を凝らさないとわからない程度ですが、ゴミが入りやすいのはいかがなものかなと感じました。

 

SIMトレイを本体から外すと、nanoSIMx2、もしくはnanoSIM+MIcroSDの排他利用となっていることがわかりました。

 

製品の重量は212gで、結構重いです。バッテリー容量が4000mAhだから、との考え方もできますが、この容量であればもう少し軽くすることも可能なので、何故こんなにも重たくなっているのかわかりません。

 

そして、前面はiPhone 14に似ていると評価しましたが、よくよく見ると製品そのもののデザインはティアドロップノッチを採用しており、ソフトウェアによる加工でiPhone 14のようなノッチに仕上がっています。ある意味この努力に驚きましたが、このようなデザインは完全に消費者を騙しており、驚きの次にがっかりしました。

 

また、充電器は特殊な表記がしてあり、5.0V⎓2000mAhとなっています。よくわからない人に対して大きな数値に見せようとしているのが丸わかりで、実際には5.0V⎓2.0Aの10Wでそんなにすごいものではありません。もう少し言うと、AppleのMagSafe(最大15W)よりも低い数値です。

 

ソフトウェアを見ていくと、間違いなくFlyme 9 liteを搭載しており、普段から触っている私に不都合はありませんでした。現在の最新のバージョンはFlyme 9.0.7.1Aで、この部分からも間違いなくFlymeを搭載しているとわかります。

 

うれしいことに不必要なアプリは最小限に留められており、大くの企業がこのレベルになると世界は平和になるでしょう。ただ、この少なさで儲けが出るのか疑問です。

 

通常のFlyme 9と軽量版のFlyme 9 liteの違いは、まず最初にApp Quick Lookがなく、安定度の低い新しい機能を自己責任で利用できるFlyme Labもなく、Googleサービスが利用できるGoogle Basic Servicesがありません。その他、画面を点灯させ続けるSmart keep bright screenといった機能もなく、さまざまな部分で利用できないものがありました。

 

ただ、普通に利用することを考えると要らないものなので、軽量版なりの魅力はあるような感じがします。また、Flyme 9 liteを搭載している製品たちはスペックが低いものなので、普段の利用に必要なものを残してあとは削除するのは良いことだと思います。

 

Smartwasp 10はUNISOC T610を搭載しており、いくつか性能を計測してみました。低価格な製品に仕上がっていますが、標準的な性能を発揮しており、操作していてカクつくことはありませんでした。

 

AI CAMERAの上が本物

カメラは1300万画素のメインのみで、他のカメラに見えるものは張りぼてです。流石にこの値段でシングルカメラなのはがっかりで、特に中国市場ではカタログのスペックがかなり重要視されるため、何かを搭載していたほうが良かったのではないかと思います。

 

通常
4倍

いくつか写真を撮影してみたところ、意外や意外、普通に撮影できています。夜間の撮影をしていないのでこの部分に関しては評価できませんが、暗い部屋で撮影したところ、懐かしい感じでの撮影ができました。つまり、まったく良くありません。

 

充電は10Wが最大で、4000mAhもあるのでかなり時間がかかります。ただ、寝ている間に充電すれば100%になる程度なので問題はないと思います。

 

総括すると、価格の価値はないように感じます。巨大なメーカーが作った廉価製品と、小さなメーカーが作った低価格な製品の質感はイコールにならず、後者のほうが劣っています。なので、Smartwasp 10は小さなメーカーが作った製品がどんなに魅力的に見えたとしても、巨大なメーカーが作った廉価製品を購入したほうが良いと学んだ製品です。

 

日本人が使用することは確実になく、日本での販売もないので、物好きな私が購入して、私ひとりが痛い目を見た。そんな製品となりました。私のようなもの好きがいるならば、京東で「小黄蜂10」と検索して購入すると、日本への発送に対応しているので、入手することが可能です。ただ、これにそのお金を払うのであれば、YouTube Premiumなどのサブスクリプションに加入したほうが遥かに有益なので、お金の使い方を間違えないようにしましょう。