Samsungは自社SoCとしてExynosを開発・提供をしていることが知られていますが、韓国メディアのBusinessKoreaによるとSamsungのシステムLSI事業部が2021年に中国企業のXiaomiとOPPOとvivoに供給することを計画していることを伝えています。
Samsungは2019年と2020年にvivoに対してExynos 980とExynos 880を供給しているためvivoに関しては引き続き供給することになりますが、XiaomiとOPPOはExynos SoCを利用した過去はなく新たに供給される形となります。Exynos SoCはSamsungが独占的に使用しているものではなく過去にはmotorolaやZTE、MEIZUが使用した経験があり、供給先があれば必要に応じて供給を行ってきていることがわかります。
2021年はHUAWEIがアメリカ合衆国による制裁によって苦境に入っていることでこの機を逃さないためにXiaomiやOPPOが製品を拡充するために多くのSoCが必要であったことと、SamsungがExynos SoCを供給することで知名度を上げ顧客を増やし売上を伸ばすことが重なり、XiaomiやOPPO、vivoへの供給を後押しする形になったとしています。具体的にどのSoCが供給されるのか明らかになっていませんが、Samsungは現在5nm EUV製造プロセスを採用したExynos 1080とExynos 2100、8nm FinFET製造プロセスを採用したExynos 981を開発していることが明らかになっています。この内Exynos 2100はハイエンド製品になる予定なので、ミドルレンジ製品となるExynos 1080やExynos 981の供給が考えられます。