Exynos 2100はARM Cortex-X1を搭載、自社製CPUは終了へ

Exynos 2100はARM Cortex-X1を搭載、自社製CPUは終了へ

Geekbench

先日Samsung Exynos 2100を搭載したGalaxy S21+(SM-G996B)がGeekbenchにて姿を表し、当初はARM Cortex-A78をメインに採用していると考えていましたが、更に高性能なARM Cortex-X1を搭載していることがLLVMやGCCのミラー、ARMが公開した情報によって明らかになりました。

 

Exynos 2100はSamsungが開発しているフラッグシップかつハイエンドなSoCで、2021年度のGalaxy SシリーズやGalaxy Noteシリーズに搭載される予定です。姿を表した時点でのGeekbench v5.2.0でのスコアはシングルコア性能が1,040点でマルチコア性能が3,107点となっており、Galaxy S20シリーズやGalaxy Note20シリーズが搭載しているExynos 990はシングルコア性能が941点でマルチコア性能が2,892点とシングルコア性能は約10%、マルチコア性能は約7%とプロトタイプモデルでの計測ということで完全な計測ではないことを考慮しても成長幅が小さく、ARMが2020年5月に発表した新CPU IPの中で一番の高性能を誇るCortex-X1ではなく同時に発表されたCortex-A78を搭載していると考えていました。

 

最近LLVMやGCCのミラー、ARMが公開した情報にCortex-X1とCortex-A78のCPU IDが記載されていることを発見し、Cortex-X1は0xd44でCortex-A78は0xd41となっています。このCPU IDはPCなどが理解しやすい16進数で記載されているので人間がわかりやすい10進数に修正するとそれぞれ3396と3393になります。この3396という数値が大事で、Galaxy S21+の測定結果を表示しているページのProcessor InformationのIdentifier欄にpart 3396と記載されていますので、Cortex-A78ではなくCortex-X1をメインCPUに採用していることが明らかになります。仮にCortex-A78をメインCPUに採用しているならばpart 3393と記載されていないと整合性が取れません。

 

たまたま今回だけ数値が一致したと考える人もいると思うので他の例を出すと、MediaTek Dimensity 1000+Qualcomm Snapdragon 865 5Gが採用しているARM Cortex-A77のCPU IDは16進数0xd0dなので10進数に修正すると3341となり、例えばSnapdragon 865 5Gを搭載しているMeizu 17 Proを見るとpart 3341と記載されており、こちらも一致しています。

 

ちなみにCortex-A78はCortex-A77から20%の性能向上、Cortex-X1はCortex-A78から22%、Cortex-A77から30%の性能向上が出来ているとARMは謳っています。GPUは開発者コードを利用して詳しく見るとCortex-A78やCortex-X1と同時に発表された新GPU IPのARM Mali-G78を採用していることが明らかになっています。コア数についてはっきりとした情報はありませんが、14コア採用しARM Mali-G78 MP14となる予想が今のところ最有力です。

 

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