Samsungがミドルレンジモデル向けプロセッサーとしてSamsung Exynos 7 Series 7904を発表しました。Exynos 7904は2018年9月にインドのニューデリーで行われたサムスンモバイルソリューションズフォーラム(Samsung Mobile Solutions Forum/SMSF)にて開発中であることを発表していました。
名称 | Exynos 7904 | Exynos 9610 | Exynos 7885 |
CPU | 2xA73+6xA53 | 4xA73 + 4xA53 | 2xA73 + 6xA53 |
クロック数 | 1.8GHz + 1.6GHz | 2.3GHz + 1.7GHz | 2.2GHz + 1.6GHz |
GPU | Mali-G71 MP2 | Mali-G72 MP3 | Mali-G71 MP2 |
クロック数 | 845MHz | 1053MHz | 1100MHz |
カメラ | 1600万画素+1600万画素
3200万画素 |
1600万画素+1600万画素
2400万画素 |
1600万画素+1600万画素
2170万画素 |
LTE Cat | Cat.12/13 | Cat.12/13 | Cat.12/13 |
製造プロセス | 14nm FinFET | 10nm FinFET | 14nm FinFET |
Exynos 7904は2018年2月に発表されたExynos 7885の廉価モデルとなりそうです。CPUはQualcomm Snapdragon 710やMediaTek Helio P90等で採用されて主流となりつつある2コア+6コアのオクタコア構成ですが、最大クロックが1.8GHzと昨今のSoC事情から考えるとかなり低いと思います。ただ、その分電池の消耗、つまり電力効率は大きく上がっていますので、大容量バッテリーと組み合わせると数日は問題なく使用できるかもしれません。
GPUはARM製Mali-G71 MP2(クロック数不明)なのでPUBGやFortniteなどの3D処理の激しいゲームでは快適に動作しないでしょう。エントリーモデルには分類されませんが、ミドルレンジモデルの中でも下位に位置すると思います。
この他Exynos 7885と比較して前面カメラと背面カメラをシングルで対応する場合に2170万画素から3200万画素まで対応させています。自撮り需要に応えた形になりますが、今の所前面カメラで主流なのは2000万画素となっているので、スペックが上がったと言ってもそれほど恩恵に授かる事は少ないのではないでしょうか。
GeekbenchでのExynos 7885の平均的な性能はシングルコア性能が1,500点でマルチコア性能が4,300点となっています。同じ構成ながらクロック数が下がっているのでこれよりスコアが落ちると考えると、評価がし辛い性能になるのではないでしょうか。
今の所初搭載機は不明ですが、1月28日にインドで行われる発表会で発表されるInfinity-V型ノッチを採用したスマートフォンのいずれかに搭載されると予測しているメディアがあります。真偽の程は不明ですが、Exynos 7904の発表時期を考えると可能性は高いです。