Samsung Exynos 980がGeekbenchに登場、5G通信対応SoCの頂点に立つ

Samsung Exynos 980がGeekbenchに登場、5G通信対応SoCの頂点に立つ

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Samsungが9月に発表した5Gモデムを統合したSamsung Exynos 980がCPU性能を計測するのに長けているGeekbenchに姿を表しました。

 

Exynos 980を搭載しているスマートフォンは、vivo V1938CT(vivo X30 Pro 5G?)、Android 9 Pie、RAM 8GBです。マザーボードの欄には“erd9630”と記載されており、“erd”はExynos 9609を積極採用しているMotorola製スマートフォンに“erd9610”の記載があるので外販用の名称の可能性があります。“9630”の部分は、Exynos 980が当初はExynos 9630の名称で開発されていたことがわかり、何らかの理由で名称を変更したのでしょう。

気になる性能はシングルコア性能は3,095点、マルチコア性能は7,379点となっていますが、この数値だけではどの程度優れているのかわかりにくいので、Qualcomm Snapdragon 765G 5GHuawei Kirin 810Snapdragon 730Gと簡単に比較を行います。

 

GeekbenchではCPU性能を計測しているので、スペック表にはCPUのスペックと製造プロセスを記載しました。Exynos 980の特徴としてARM Cortex-A77を初採用した製品である点ですが、周波数は2.2GHzと低めに設定されていますので、ハイパフォーマンスよりも省電力性を重視した可能性があります。

製造プロセスは8nm FinFETを採用しており、7nm製造プロセスを採用しているSnapdragon 765 5GとKirin 810よりはわずかですが省電力性が劣る可能性があります。

 

シングルコア性能はARM Cortex-A77を採用したことで3,000点の大台をミドルハイモデルとしては初めて超えました。3,095点はSnapdragon 845よりも性能が高く、CPUの進化が見受けられます。

マルチコア性能は2.2GHz+1.8GHzということで、2.28GHz+1.88GHzのKirin 810には及ばないという結果になりました。ただ、同じく5G通信に対応しているSnapdragon 765G 5Gよりも高い性能が出ていますので、5G通信対応SoCとして現時点で頂点にいることは間違いありません。

 

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