サムスン電子が高クロック版のSnapdragon 8 Gen 2を製造か、CPUは最大3.36GHzまで上昇

サムスン電子が高クロック版のSnapdragon 8 Gen 2を製造か、CPUは最大3.36GHzまで上昇

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Qualcommは2022年11月にSnapdragon 8 Gen 2を発表し、いくつかの企業が搭載した製品を発表しています。そんな中、Galaxyを展開するサムスン電子がカスタム版のSnapdragon 8 Gen 2を製造していると複数の韓国メディアが報じました。

 

Xiaomi 13 Proやvivo X90 Pro+が搭載したSnapdragon 8 Gen 2は、製造プロセスとしてTSMC 4nm N4を採用していますが、カスタム版のSnapdragon 8 Gen 2はサムスン電子のファウンドリ事業部で製造されるので、現在最も安定しているとされている4nmプロセスのSamsung 4nm SF4を採用する見込みです。

 

それによってスペックがいくつか変更される予定で、CPUは通常版では最大3.19GHzに設定されていたCortex-X3のクロック数が最大3.36GHzまで引き上げられることが明らかになっています。この他、GPUの新しいAdrenoことAdreno 740のクロック数も680MHzから719MHzへ引き上げられるので、使用感に直結する性能が確実に向上し、新たな体験が提供されるでしょう。

 

ただ、気になる点として、サムスン電子のファウンドリ事業部は先端プロセスにおいて慢性的な歩留まりの低さを抱えており、それが関連してSnapdragon 8+ Gen 1がTSMCで製造されたとの噂もあるので、信頼をすぐに取り戻すことが本当に出来たのか疑問符が浮かびます。サムスン電子はこの問題を最重要課題として問題解決に取り組み、アメリカの企業と協力しているとの話もありますが、一朝一夕でこの問題が解決するとは思えないので、本当にカスタム版のSnapdragon 8 Gen 2が製造されるのか疑問です。

 

今のところ、どちらが製造してもカスタム版のSnapdragon 8 Gen 2はサムスン電子が独占的に採用する予定で、すべての市場向けのGalaxy S23、Galaxy S23+、Galaxy S23 Ultraが最初に採用する見込みです。名称に関してはカスタム版を表す何かが付与されるのか、同じものとして扱うのか現段階では明らかになっていません。

 

Galaxy S23系列は2023年の2月に発表される予定なので、それまでに何か動きがあると思います。その動きをしっかりと見逃すこと無く注視して、本当にサムスン電子が製造するのかを見極めたいと思います。

 

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