Meizu 16thのレビュー – The Perfect…? Not Perfect…!

MEIZUが中国で8月に発表したQualcomm Snapdragon 845を搭載したMeizu 16thを購入しましたのでレビューを行ないます。今回購入したのはグローバル版のRAM 8GB+内蔵ストレージ 128GBモデルでグラデーションカラーを採用したオーロラブルーです。MEIZUとして初めてAndroid 8.1.0 Oreo、フラッグシップモデル向けSnapdragonプラットフォーム、画面内指紋認証を採用・搭載したスマートフォンで、今まで中途半端に仕上がっていたものとは一線を画する仕上がりになっています。

購入場所はAliExpressで価格は約54,000円、発送はシンガポールポストを使用し、到着まで独身の日(11月11日)セールと重なったことが原因で1ヶ月程度かかりました。

 

箱は黒色に“16th”と書かれているだけのシンプルな仕上がり。ちなみに一部メディアではSnapdragon 845搭載機をMeizu 16と記しているところもありますが、その名称はグローバル市場向けのSnapdragon 710を搭載したものになるので間違っており、正しい名称はMeizu 16thです。詳しく書くとSnapdragon 845搭載機はMeizu 16thで統一(一部の国ではMeizu M16th)、Snapdragon 710搭載機は中国市場向けがMeizu 16 Xでグローバル市場向けがMeizu 16です。

 

内容物はMeizu 16th本体、保護ケース、保証書、ブックレット、SIMピン、EU規格のACアダプター、USB Type-Cケーブルです。

保護シートは貼ってありませんので必要な方は購入したほうがいいでしょう。保護ケースも側面は一切守らない作りになっていますので、全てを守りたい場合は別途購入が必要です。

 

カラーはグラデーションカラーを採用したオーロラブルー。2018年前半からグラデーションカラーの流行りがありましたが、MEIZUはなかなかその流れには乗らず、夏になってようやく採用をはじめました。光り方はいやらしくなく上品になっており、見ているだけで惚れ惚れします。

 

カメラは中央上に縦に並んだデュアルカメラ。ちなみに上側が2000万画素のSONY IMX350(f/2.6)、下側が1200万画素のSONY IMX380(f/1.8)となっており、メインカメラは下側のIMX380です。

 

イヤホンジャックは有り。今となってはかなり珍しい機種です。

 

MEIZUとしては初めて、業界としてはかなり早めに採用した画面内指紋認証(In-Display Fingerprint)は猫の手でも認証ができると謳っております。中国のメディアでは亀の頭でも認証ができると報告しており、かなり期待がかかります。MEIZUによると認証スピードは0.25秒、認証制度は99.12%の高水準です。

 

SIMはnanoSIM x2のみ。MicroSDカードを使って拡張することは出来ません。

 

Meizu 16thは軽さを全面に押し出しており、実際に計測してみた所158gでした。私が普段使用しているXiaomi Mi MIX 2Sが198gなので軽さに驚きました。何故軽いのかという点についてはバッテリーの容量が大きく関係しており、Meizu 16thは3010mAhで昨今のすすフラッグシップモデルから考えるとかなり少なめに仕上がっています。ただ、持ってても疲れないというのは大きなアドバンテージだと思います。

 

これからはソフトウェアについてのレビューを行ないます。MEIZUには素のAndroid(AOSP)ではなくFlyme OSという独自のカスタムスキンを採用しています。“OS”という名前がついていますがHUAWEIのEMUI、XiaomiのMIUIと同じカテゴリーです。

 

Flyme OSには2018年の後半に差し掛かっていますが特定の言語が利用できないという遅れた企業で、残念ながら日本語はありません。ここだけは早急に増やしていただきたいと考えているのですが「進出する見込みがない=対応させる必要がない」という考え方なのか他の国の多くの言語も使用できません。

ホーム画面はApple iOSと同じくアプリドロワーのないものになっており、インストールしたアプリ全てが表示される設計になっています。別途ランチャーアプリを入れることでこれは解消することが出来ます。

 

MEIZUは過去にホームボタンに戻る機能とホーム機能を両立させた企業で、その時の名称がmbackと言います。Meizu 16thにはそれを改良したSuper mBack 2.0というナビゲーションバーに変わる機能があり、線に触れると戻る、押し込むとホーム、線のない所でスワイプアップするとタスク画面、線のない所で横にスワイプすると使用したアプリ(左にスワイプ:前のアプリ、右にスワイプ:先のアプリ)といった事が可能になっています。この他にフルディスプレイに対応したジェスチャーボタンを採用しており、画面下から軽くスワイプアップするor画面横から軽くスワイプすると戻る操作、長くスワイプアップするとホーム操作、更に長くスワイプアップするとタスク画面に遷移します。

普段Xiaomi Mi MIX 2Sのジェスチャーアクションを使っていて不便に感じることがなかったので、MEIZUのも問題なく使えると思ったのだけれどもこれは駄目。反応が著しく乏しい。アニメーションも適当。快適に使用したいならSuper mBack 2.0を使ったほうがいいでしょう。

 

今回の目玉機能とも言える画面内指紋認証は多少の汗でも認証し、かなり制度がいいです。この他に前面カメラを利用した顔認証がありますので、同時に使用することでかなり利便性が上がります。更にMEIZUは持ち上げに反応する機能(Raise to wake)がありますので、わざわざ電源ボタンを押さずとも認証機能を利用することが出来ます。

 

使っていて驚いたのですがCA(キャリアアグリゲーション)に対応しています。MEIZU製品は長らく日本のCAには非対応だったので、かなり珍しい機種です。とは言えMeizu 15シリーズは購入していないので、いつ対応したのか正直不明です。B19には非対応なので、CA_1-3に対応していることがわかっています。

 

カメラは全てオートで撮影しています。よくも悪くも普通といった感じでしょうか。

驚いた事にジオタグをオフにする項目が無く、GPSをオフにしても埋め込まれるといった「あり得ないシステム」を採用しており、せっかくのそれなりに良いカメラでも撮影する気が起きません(通常では細かな位置まで、オフにすると国まで)。オンオフの管理ができないのは気味が悪いので、一分一秒でも早くアップデートでオンオフの項目を追加していただきたいです。

 

ベンチマークはAnTuTuベンチマーク、Geekbench、AndroBenchを使用しています。中国市場向けのデータとなりますがAnTuTuベンチマークではゲーミングスマートフォンのBlackShark SHARKに肉薄するスコアを出しており、性能自体は申し分ありません。

 

一見パーフェクトに見えるMeizu 16thですが、問題点として日本語に非対応が挙げられます。Morelocale 2で日本語に無理やり対応させると電話アプリがクラッシュする不具合を持ち合わせており、日常的に利用するのは難しいと考えています。この問題は別の電話アプリを入れることで解消することが出来ますが、企業が提供したものを利用できないのはやはり不便なのでどうにかして欲しいと思っています。ちなみに日本語限定でクラッシュします。

 

そして、Android 9 Pieへのアップデート予告が一切ないという点についても心配で、そもそもこの8月に発表されたMeizu 16thはMEIZUとして初めてAndroid Oreoを採用したスマートフォンです。Meizu 16thの発表会が8月8日、Android 9 Pieの発表が8月7日と見ているだけで面白い日の並びです。いつアップデートするのか予告するだけで印象は変わるので、なるべく早急にして欲しいです。

 

更にNFCに非対応。昔は積極的に採用していましたが、何を思ったのか急に採用を見送るようになりました。中国でのキャッシュレス決済にはNFCを利用しないことが多く、有名なものでも地下鉄の改札に使用するといった限定的なものなので中国市場向けには採用を見送ったのならわかりますが、これはグローバル市場向け。中国国外ではNFCを利用した決済が溢れています。ちょっともったいないかなと思います。

 

全ての完成度が高くおすすめできるスマートフォンですが、日本語に非対応である点を許容できない人には全く薦められない残念なスマートフォンです。一応Project Trebleに対応していることがわかっているので、TWRPが制作されれば日本語に対応したカスタムROMをインストールすることが出来るかもしれない未来を持っています。今現在中国の開発者がBootloader Unlock、TWRP導入ツールを製作中ですので、この先化けるかもしれません。

ノッチレスデザイン、イヤホンジャック、画面内指紋認証といった皆の欲しい機能が揃っています。使い方がわかれば気に入ること間違いなしです。

 

AliExpress – Meizu 16th

Geekbuying – Meizu 16th

Geekbuying – Meizu 16th Plus

Meizu 16th

7.9

デザイン

9.0/10

ハードウェア

8.5/10

ソフトウェア

6.0/10

パフォーマンス

9.0/10

ディスプレイ

8.5/10

カメラ

7.5/10

バッテリーライフ

7.0/10

全体的な満足度

8.0/10

良い点

  • ノッチレスデザイン
  • Snapdragon 845搭載
  • 画面内指紋認証
  • デュアルスピーカー
  • イヤホンジャックあり

悪い点

  • 日本語非対応
  • ジオタグの削除が出来ない
  • 撮影時にAIのオンオフが選べない
  • OSアップデートの不安
  • ワイヤレス充電非対応
  • NFC非対応