Snapdragon 765 5Gのベンチマークスコアが判明。VS. Snapdragon 768G 5G、Snapdragon 765G 5G、Snapdragon 730G

Snapdragon 765 5Gのベンチマークスコアが判明。VS. Snapdragon 768G 5G、Snapdragon 765G 5G、Snapdragon 730G

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Qualcomm Snapdragon 765 5Gを搭載したLG VELVET(LM-G900N)のAnTuTu Benchmark v8とGeekbench v5のスコアが判明しましたので、Snapdragon 768G 5GとSnapdragon 765G 5G、Snapdragon 730Gと比較します。

Snapdragon 765 5Gを初搭載したのはOPPO Reno3 元気版(PCLM50)ですがGeekbench v5では最大周波数が2.4GHzに設定されていることが確認でき、Snapdragon 765 5GはQualcommの発表によると最大周波数は2.3GHzに設定されていますので、OPPO Reno3 元気版ではなく2.3GHzであることが確認できたLG VELVETのスコアを採用しています。

 

Snapdragon 765 5GのスペックはSamsung製7nm EUV製造プロセスを採用し、CPUはKryo 465(1xARM Cortex-A76+1xARM Cortex-A76+6xARM Cortex-A55)のオクタコア構成で周波数は2.3GHz+2.2GHz+1.8GHzに設定され、GPUはAdreno 620 @540MHzとなっています。Snapdragon 765 5GとSnapdragon 765G 5G、Snapdragon 768G 5Gは全てLitoのコードネームを持っており、Snapdragon 765G 5GはSnapdragon 765 5Gの性能向上版、Snapdragon 768G 5GはSnapdragon 765G 5Gの性能向上版となっています。更に、いつ発表されるか不明ですが、QualcommはSnapdragon 765G 5GとSnapdragon 768G 5Gの間に位置するSnapdragon 768 5Gを開発している事が明らかになっています(参考記事)。

Snapdragon 765 5G/765G 5G/768G 5Gは5G通信においてmmWaveに対応しており、これは競合他社のHuaweiやSamsung、MediaTek、UnisocはSub-6GHz帯のみ対応していますので、唯一の対応となっています。今年のQualcommのミドルハイ市場製品は通信に重きをおいている可能性があります。

 

AnTuTu Benchmark v8におけるSnapdragon 765 5GのスコアはCPU性能が101,233点、GPU性能が85,196点、MEM性能が64,309点、UX性能が56,234点で総合性能は306,972点という結果になりました。Snapdragon 765G 5Gと比較するとCPU性能は差異なし、GPU性能は1割程性能が低く算出されており、スペック表から見ると納得できる性能差となっています。

Snapdragon 765 5GはSnapdragon 730GからはGPUがAdreno 618 @700MHzからAdreno 620 @540MHzへアップグレード+低周波数化されています。Snapdragon 730GのGPU性能は71,043点、Snapdragon 765 5GのGPU性能は85,196点となっており、低周波数化されていつつも性能はSnapdragon 765 5Gの方が上回っているため、Adreno 620の性能の高さが伺えます。

 

Geekbench v5における性能はシングルコア性能は575点、マルチコア性能は1.829点となっています。最大周波数が2.2GHzのSnapdragon 730Gは537点、2.4GHzのSnapdragon 765G 5Gは617点、2.8GHzのSnapdragon 768G 5Gは694点となっているため、2.3GHzのSnapdragon 765 5GはSnapdragon 730GとSnapdragon 765G 5Gのちょうど間に位置しています。マルチコア性能も同様で、名称と性能が一致しているため、非常にわかりやすい製品展開を行っていることがわかります。