Qualcomm上級副社長「今後もサムスン電子のファウンドリを活用」、GAA構造を適用した製品は2年以内に生産予定

Qualcomm上級副社長「今後もサムスン電子のファウンドリを活用」、GAA構造を適用した製品は2年以内に生産予定

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現地時間の2022年11月15日の午前、Qualcommの上級副社長が記者団に対して「今後もサムスン電子のファウンドリを活用していく」と述べたと韓国メディアのZDNET Koreaが明らかにしました。

 

15日はSnapdragon Summit 2022の初日で、その日の午後はXiaomiやvivoが採用を表明したSnapdragon 8 Gen 2や、ARスマートグラス向けのSnapdragon AR2 Gen 1が発表された日で、特に注目が集まった日です。

 

Qualcommの最新製品のSnapdragon 8 Gen 2はTSMC 4nm N4で製造されており、サムスン電子とは決別したのではないかと韓国国内を中心に噂されていました。そうした不安がある中、今後の戦略について上級副社長兼最高マーケティング責任者のドン・マクガイア氏が記者団に対し「Qualcommはサムスン電子のファウンドリを引き続き採用し、GAA構造が適用された製品は早ければ2年以内に生産されるだろう」と発表しました。

 

サムスン電子のファウンドリ事業部は業界に先駆けて3nmでGAA構造を採用し、現在は暗号資産をマイニングする中国の企業が製造を委託しています。最初の3nm GAAは同社の5nm FinFETと比較して性能は30%上昇、消費電力は50%改善するとしており、多くの企業が注目を集めている製造プロセスです。そのパフォーマンスが嘘偽りなく発揮できれば半導体業界の頂点に君臨することも夢ではありません。

 

上級副社長は先程の発言に加えて、「Qualcommはひとつのファウンドリだけを活用するには大きすぎる会社であり、サムスン電子だけでなくTSMC、GlobalFoundriesなどの多様なファウンドリを活用することは、供給量の調節、生産単価の下落、スマートフォン以外の分野の活用にも役に立つ」と説明し、マルチファウンドリ戦略を今後も続けていくことを明らかにしました。

 

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