Qualcommはミドルハイモデル向けプラットフォームとして「Qualcomm Snapdragon 665 Mobile Platform」を発表しました。数多のミドルハイモデル向け機種に搭載されたSnapdragon 660の正統後継機となります。
開発コードはSM6125で、近い開発コードとしてSM6150を持つSnapdragon 675の存在があります。
名称 | Snapdragon 665 | Snapdragon 660 | Snapdragon 675 |
CPU | Kryo 260
4xA73 + 4xA53 |
Kryo 260
4xA73 +4xA53 |
Kryo 460
2xA76 +6xA55 |
クロック数 | 2.0GHz + 1.8GHz | 2.2GHz + 1.8GHz | 2.0GHz + 1.8GHz |
GPU | Adreno 610 | Adreno 512 | Adreno 612 |
クロック数 | 430MHz(?) | 647MHz | 845MHz |
カメラ | 1600万画素+1600万画素
2500万画素 |
1600万画素+1600万画素
2500万画素 |
1600万画素+1600万画素
2500万画素 |
LTE Cat | Cat.12/13 | Cat.12/13 | Cat.12/13 |
充電 | QC 3.0 | QC 4 | QC 4+ |
製造プロセス | 11nm FinFET | 14nm FinFET | 11nm FinFET |
Snapdragon 665のスペックはSnapdragon 660の廉価モデルという立ち位置になる可能性があります。製造プロセス以外大きな更新点は見つからず、CPU性能に至っては意図的にクロック数が下げられています。Snapdragon 660には高クロックモデルと低クロックモデルの2種類がありますが、Snapdragon 665は低クロックモデルに近い性能になると考えています。
勝手な予想ですが無理に採用する企業は少ないかもしれません。
久しぶりに何のために生まれたのか一般消費者の感覚では不明なものです。DSPやISPがわずかながら進化をしていますので、最新のスマートフォンに向けたものに仕上がっていますが、なんとも微妙なプラットフォームです。
更に細かいところを見ていくとWLAN規格の802.11acにも非対応で、コメントがし辛いです。
Snapdragon 665は2019年半ばに商用デバイスで利用可能になる予定です。大体6月から9月になるでしょう。