MEIZU EP3C Review - Hi-Res Type-C Budget Earbuds

MEIZU EP3C Review - Hi-Res Type-C Budget Earbuds

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MEIZU製イヤホンとして発表・販売されているMEIZU EP3Cを中国系ECサイトのAliExpressにて購入しましたので簡単にレビューします。

 

製品名称 MEIZU EP3C MEIZU EP2C
ドライバーユニット Dynamic Dynamic
再生周波数帯域 20Hz – 40KHz 20Hz - 20KHz
感度 101±3dB at 1kHz 105±3dB at 1kHz
インピーダンス 32Ω 32Ω
イヤーピース素材 PC/ABS+TPE PC/ABS+TPE
ケーブル素材 TPE TPE
コード長 1200mm 1200mm

MEIZU EP3Cは2019年8月に発表されたType-Cポートに接続するタイプのイヤホンです。先日レビューしたMEIZU EP2X(レビュー)はフォンプラグに接続するタイプですがマイナーチェンジモデルとしてType-Cポートに接続するタイプのMEIZU EP2Cがありますので、MEIZU EP3CはMEIZU EP2XおよびMEIZU EP2Cの後継イヤホンとなります。主な違いとして再生周波数帯域は最大40KHz対応、感度が105dBから101dBに変更となっています。感度の105dBと101dBは大きい数字ほど大きな音が出ることを表していますが、高価格帯のイヤホンでも101dBになっているものがありますので下がってはいますがあまり気にする必要はないでしょう。

 

製品の箱は綺麗にまとまっている印象を受け、正面はイヤホンの形とType-Cポートを利用するイヤホンであることがわかりやすく、背面は製品のスペックが記載されているのみとなっています。

 

発表会でも言及されていましたが、箱にハイレゾオーディオロゴが記載されています。一般社団法人 日本オーディオ協会によりますとこのロゴの意味として、①アナログ信号に関わること、②デジタル信号に関わること、③聴感に関わることの3項目が定義されており、この3項目内のそれぞれの条件を満たすことでハイレゾオーディオロゴ対応機器と呼称することが出来るようです。ハイレゾに関しては様々な意見がありますのでReaMEIZUでは直接言及しませんが、一般的な意見として「このロゴがあること = 優れた音響機器」ではないようです。ただハイレゾ音源を聴く人に対してわかりやすい参考となるため、MEIZU EP3Cが認証を通過しているという点においてはデメリットは存在していません。

 

内容物はMEIZU EP3C本体と説明書兼保証書となっています。説明書は簡体中文と英語の2ヶ国語となっています。

 

イヤホンにはインナーイヤー型とカナル型がありますが、MEIZU EP3CはMEIZU EP2Xと同じくインナーイヤー型を採用しています。

 

MEIZU EP3CはMEIZU EP2Xと比較して丸みを帯びた形状になっており、イヤホン先端部分もMEIZU EP2Xはフィルターを守る部分がありましたがMEIZU EP3Cではその部分がなくなり直接見えている状態になっています。このフィルター部分の改良によってより丸みを帯びたデザインになっています。

 

イヤホンの装着感はMEIZU EP2Xのレビューでも取り上げましたが、インナーイヤー型は耳珠と対耳珠(対珠)の開きが大きい人は向いておらず、筆者も開きが大きい人間なのでフィットはしていません。しかし、MEIZU EP2XとMEIZU EP3Cの大きな違いとしてフィルター部分の改良によって装着感がいくつか改善されており、耳珠のみを利用する私のような人でも多少の装着感が得られているので自ら外そうとしない限りは落ちないようになっています。そのためこのイヤホンは万人が使用できるデザインになっていると考えられます。

 

コントローラーは右イヤホンにあり、音量調節や電話に出たり切ったり拒否したりすることが出来ます。操作はMEIZU EP2Xと同じく音量+を押すとボリュームアップ、音量-を押すとボリュームダウン、真ん中のマイクアイコンは電話が来た時押すと受話、通話中に押すと通話の終了、電話が来たときに長押しすると拒否、音楽を流しているときに押すと再生と停止、2回連続で押すと次の曲、3回連続で押すと前の曲を再生します。コントローラーの裏にはマイクが配置されており、このマイクを利用して通話をすることが可能になっています。そのためハンズフリーでの通話が出来ます。

 

接続端子はUSB Type-Cを利用します。昨今のハイエンド製品の多くはイヤホンジャックが排除される流況が続いていますので、Type-Cポートに接続して使用できるイヤホンというのはType-C to 3.5mmが要らなくなるので何も考えずに音楽を聞けますし、環境保護の観点から見ても喜ばしいことだと思います。また、Type-C to 3.5mmにはOnePlus Type-C to 3.5mm Adapter(レビュー)の様なアナログ型とDAC内蔵型の2種類あり、アナログ型では一部の製品で使用できないこともありますが、MEIZU EP3Cの用にイヤホンとType-Cが一緒になっている製品はDAC型で確定なので、難しいことを考えなくても良くなります。

 

肝心の音質ですが低価格なイヤホンなのでドンシャリだと思いましたが、MEIZU EP2Xとは異なってなめらかな音の鳴らし方をしていると思います。低音は多少強いですが低価格イヤホンで叫ばれるドンシャリでの低音の盛り方ではなく、後ろに隠れてしまいがちな音を前に持ってきてくれるという感じで違和感のない視聴ができます。そのためボーカルが消えてしまうことはなく「歌」を楽しみたい人や、EDMの様なインスト曲を楽しみたい人すべての人が満足感を得られるようになっています。もちろん1万円や3万円を超える高価格なイヤホンと比べると物足りないですが、この価格でこの表現なら高い水準に入ると思います。

 

 

MEIZU EP3Cは中国市場では発表時と同じ価格の129元(約2,050円)となっていますが、AliExpressなどの公式以外からの購入では1,500円程度で購入できるため、直接購入するほうが損する状態になっています。今回の評価では私の購入価格の1,500円で行っており、日本では低価格なイヤホンを購入するする場合Amazonを利用する人が多いと思いますが、異様に高音と低音を強調する粗悪なドンシャリイヤホンを購入するのであれば、少し背伸びしてMEIZU EP3Cを購入して欲しいと思いました。もちろん今回のイヤホンはワイヤードイヤホン、つまりワイヤレスではない製品となりますので通勤や通学の利用ではなく、喫茶店やカフェなど落ち着いている状態で使用が主になるでしょう。そういったときにほんの少しだけいいイヤホンで音楽を聞く、というのにはぴったりな製品だと思いますので是非ともAliExpressなどのECサイトで「MEIZU EP3C」と検索して欲しいと思います。

 

参考(1) | (2)