Meizu 17とMeizu 17 Proのこだわり②: パンチホールの“位置”

Meizu 17とMeizu 17 Proのこだわり②: パンチホールの“位置”

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昨日からMeizu 17(レビュー)とMeizu 17 Proのこだわりについてまとめており、最初は「パンチホールを“新しいデザイン”と認識」するというものでした。2回目となる今回は「パンチホールの位置」について簡単に話したいと思います。

 

ひとくちにパンチホールデザインと言ってもパンチホールの位置は現在3ヶ所存在しており、左上・中央・右上となっています。左上にパンチホールを採用しているのはOnePlus 8/8 ProやOPPO Find X2/X2 Pro、中央はSamsung Galaxy S20シリーズ/Note20シリーズで、Meizu 17とMeizu 17 Proは右上にパンチホールを採用しています。Meizuはこの右上に配置したパンチホールについて確かな理論に基づいて配置していることは発表会で公開しました。

 

パンチホールを右上に配置した理由は「文字(文章)を読む時は一般的に左から右」なので左側に視覚の重心が偏っており、一番干渉の少ない右上に配置したと発表しています。発表会では文章について説かれていますが、広告業界で働いている人やデザイナーなどはご存知かと思いますが人が何かを見るときの法則としてZの法則とFの法則が存在しており、そちらの理論からも右上にパンチホールを配置する利点というのが見えてきます。

 

Zの法則で有名なのは自動販売機やレストランのメニューが挙げられ、おすすめ商品を左上に配置することでその商品を多く購入してもらうというものです。Fの法則はウェブデザインに使用される言葉で代表的な例として大手通販サイトのAmazonが挙げられ、左上に商品を配置し右側に値段や説明を書き、下には商品の詳しい説明が記載されているというものです。このZの法則とFの法則ともに最初に目がつくところは“左上”という共通のものがあるため、Meizuはパンチホールが先に目に入ると視認性が悪くなると考えているのです。

 

左上や中央に配置することに利点はなく欠点しか無いという意味ではなく、右上に配置することは視線の動きの理論に基づいたものであることがわかっていただければ嬉しいです。肯定的な意見の少ないパンチホールデザインですが、最初に視界に入らないという状態になるとこのデザインに関する見方もわかってくると思います。実際私もパンチホールには否定的でしたが、Meizu 17を使用することでパンチホールデザインを受け入れています。スクリーンショットを撮影した際にパンチホール部分が空白になってデザイン性が損なわれるという欠点は右上に配置しても失われることはないですが、実際に使っているときに気にならないというのは非常に大きい利点だと思います。

 

次回はパンチホールを利用した“機能”についてです。