MediaTek Dimensity 800がGeekbenchに登場、OPPOが初採用

MediaTek Dimensity 800がGeekbenchに登場、OPPOが初採用

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MediaTekがアメリカ合衆国のラスベガスで開催されたCES 2020で発表した5G通信対応モデルが統合されたミドルレンジ帯向けプロセッサーの、Dimensity 800(MT6873)を搭載したOPPO PDKM00がGeekbench v4に姿を表しました。OPPO PDKM00は中国市場向けにはOPPO A92sとして発表されることが明らかになっています。

 

Dimensity 800はCES 2020でスペックが明らかにされており、TSMC製7nm FinFET製造プロセス、CPUは4xARM Cortex-A76(2.0GHz)+4xA55(2.0GHz)、GPUはARM Mali-G57 MC4、5G通信はSub-6GHz帯のみ対応しています。一応、MediaTekは「GPUはARM Mali-G77と同じくValhallアーキテクチャに基づいた製品を使っている」と明かしているのにとどまっているのでMali-G57を採用することを明言していませんが、ミドルレンジ帯プロセッサーということでMali-G57を採用することが確実視されています。

 

そこで開発者コードを使ってみてみると、GPUにMali-G57を採用していることが記載されていますので、大方の予想通りDimensity 800のGPUはMali-G57を搭載していることが確実となりました。

 

気になる性能はシングルコア性能が2,504点、マルチコア性能が8,130点となっています。競合他社のQualcomm Snapdragon 765G 5GSamsung Exynos 980Huawei Kirin 820と簡単に比較してみると、シングルコア性能はDimensity 800がA76(2.0GHz)、Snapdragon 765G 5GはA76*(2.4GHz)、Exynos 980がA77(2.2GHz)、Kirin 820がA76*(2.36GHz)となっていますので、一番低く出てしまいました。しかし、マルチコア性能ではA55が2.0GHzと高クロックに設定されているので、Snapdragon 765G 5GやExynos 980よりも高い性能を発揮しています。Kirin 820はHuaweiのセミカスタム能力が高いと考えるのが良いでしょう。

 

 

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