MediaTekがHelio P60を発表。12nm、A73x4+A53x4のオクタコア構成

MediaTekがHelio P60を発表。12nm、A73x4+A53x4のオクタコア構成

注:当サイトは広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

台湾の半導体メーカーのMediaTekがミドルレンジ向けプロセッサー「Helio P60」をMWC2018に合わせて発表しました。

2018年のミドルレンジスマートフォンに採用される予定です。

 

MediaTek Helio P60のスペックは、製造プロセスがTSMC 12nm FinFET、CPUはARM Cortex-A73(2.0GHz)x4 + A53(2.0GHz)x4のオクタコア構成、GPUはARM Mali-G72(800MHz) MP3、AI専用チップのAPUを搭載、ISPはリアフロントともに最大3200万画素でデュアルカメラは2000万画素+1600万画素、RAM規格はLPDDR3は933MHzとLPDDR4xは1800MHz、最大RAM容量は8GB、ストレージはeMMC 5.1とUFS 2.1とSD 3.0、LTEカテゴリーはCat.7(300Mbps)/13(150Mbps)、WLANは802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2、GPS、GLONASS、BeiDou(北斗)、Gallileoとなっています。

対応ネットワークは全ての通信(FDD-LTE/TD-LTE/W-CDMA/TC-SCDMA/CDMA2000/GSM)、アメリカのT-Mobileが採用する600MHzのBand 71に対応、DSDVとなるデュアルVoLTE/ViLTE/VoWi-Fiに対応、対応解像度は20:9のFHD+(2160x1080)となっています。

ワイヤレス給電が可能なPump Express Wireless、MediaTekの急速充電規格Pump Expressを採用。

 

CPUにHelio X30に使用されていたA73をミドルレンジ向けプロセッサーに採用しています。

2017年後半からミドルレンジ向けプロセッサーにA73を搭載する流れがきているようで、SAMSUNG Exynos 5 Series(7872)Qualcomm Snapdragon 636にも採用されています。

 

Helio P60は2017年のミドルレンジスマートフォンに採用されたQualcomm Snapdragon 660に匹敵するCPU性能を誇っており、期待が高まっています。

今のところAnTuTuベンチマーク結果が公開されていませんのでパフォーマンスの全貌はわかりませんが、フラッグシップモデル向けHelio Xシリーズを一時停止してHelio Pシリーズに注力するという方針がきれいに現れているように感じます。

 

しかしながらMediaTek製SoCが敬遠されている一番の理由はGPU性能なのでいくらCPU性能を良くしても主要Androidメーカーから受注はないと思います。

今回発表されたHelio P60の上位版とみられるHelio P70はAnTuTuベンチマーク Ver.7でGPU性能が30,737点を叩き出し、Qualcomm Snapdragon 660と同等レベルの性能をもっていることがわかっています。

廉価モデルとなるMediaTek Helio P60はどれほどのGPU性能を持つのか、発表会が楽しみです。

 

Source