QualcommはSnapdragon 875 5G、Snapdragon 735G 5Gを開発中か、PMICがKernel Source内に記載

QualcommはSnapdragon 875 5G、Snapdragon 735G 5Gを開発中か、PMICがKernel Source内に記載

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Qualcommは次期Snapdragon 8シリーズに属するSnapdragon 875 5G、Snapdragon 7シリーズに属するSnapdragon 735G 5Gを開発していることがSnapdragon 865 Plus 5Gを搭載したASUS ROG Phone 3のKernel Sourceから明らかになりました。

 

Qualcomm Snapdragonを搭載した機種はPMIC(パワーマネージメントIC)を搭載する必要があり、このPMICには規則的な名称が付けられています。その規則的な名称というのは例えばSnapdragon 660は内部コードとしてSDM660が存在しており、そのSnapdragon 660搭載機が搭載しているPMICの名称はPM660もしくはPM660Lとなっています。この他、Snapdragon 855/855 Plusの場合は内部コードがSM8150で、PMICはPM8150/PM8150B/PM8150Lが搭載されており、規則性のある名称となっていることがわかります。

 

今回、ASUS ROG Phone 3のKernel Source内にはPMK8350の記載とPMR735Bの記載があり、SoC側の名称に直すとSM8350とSM735となります。前者のSM8350は2020年のハイエンド製品に搭載されているSnapdragon 865 5G/865 Plus 5GがSM8250の内部コードを持っているので後継機として開発していることが明らかになっているSnapdragon 875 5Gを表していると考えていますが、後者のSM735については謎が多く昨今の内部コードは「SM+数字4桁」なので、このSM735は法則から外れた製品となっています。純粋に考えた場合はSnapdragon 735GやSnapdragon 735G 5Gとなり、Snapdragon 730/730GはSM7150をSnapdragon 720GはSM7125の内部コードを持ち、Snapdragon 765 5G/765G 5GはSM7250の内部コードを持っているので新たな内部コードを作ることができなくなったためSM735と古い形を採用した可能性を今は考えています。

 

今回は「開発していることが明らかになった。」という状態なので、CPUのコア構成や周波数、GPUの種類や周波数は明らかになっていません。更に、何か特別な事件が発生して開発中断ということもありえなくはないので、今回の情報からのSnapdragon 875 5G、Snapdragon 735G 5Gはあくまでも「現在は開発している」と留めておいてください。

 

参考