HUAWEIは2021年4月23日に5G非対応のHUAWEI Mate 40 Pro 4G版、HUAWEI Mate 40E 4G版、HUAWEI Mate X2 4G版の販売を開始しましたが、これはアメリカ合衆国バイデン政権の制裁が影響している可能性があります。
今回発表した3製品はそれぞれKirin 9000、Kirin 990E、Kirin 9000を搭載していますが、いずれも5G対応モデム(Balong 5000)が内蔵されているので5G非対応にする必要はありません。また、HUAWEIは“出来の悪い”SoCに対してEを付与したKirin 9000EやKirin 990E、Kirin 820Eをいくつかの製品に搭載していますが、それらが搭載された製品が5G非対応になることがありませんでした。
「何故5G非対応になったのか」の疑問は米メディアのブルームバーグは3月12日に「バイデン米政権は、中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ)の一部サプライヤーに対し、過去の輸出許可の条件を厳格化すると通達した。第5世代(5G)移動通信システム関連や5G機器への部品品目の使用を禁じる。」と報じており、今回発表された3製品はこの制裁が強く出た影響だと考えています。
今回4G版が発表された3機種の5Gに対応した“通常版”はHUAWEIが運営する華為商城(Vmall)では、Mate 40 Proが到貨通知(到着の通知)、Mate 40Eが提前登録(事前登録)、Mate X2が暫時缺貨(一時的な在庫切れ)となっており、今までの例を見ているとHUAWEI Mate 40Eのみが販売を続ける可能性あり、その他の2機種は実質的な販売終了です。