Exynos 2100のベンチマークスコアが判明。VS. Exynos 990、Exynos 9825、Exynos 9820、Exynos 1080

Exynos 2100のベンチマークスコアが判明。VS. Exynos 990、Exynos 9825、Exynos 9820、Exynos 1080

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Samsung Galaxy S21シリーズのGalaxy S21、Galaxy S21+、Galaxy S21 Ultraの一部の国と地域で採用されているExynos 2100のベンチマークスコアが明らかになったため、過去の製品となるExynos 990、Exynos 9825、Exynos 9820と、ミドルレンジ製品となるExynos 1080と比較を行います。

 

Exynos 2100はレビュー機と商用機でGPUの周波数が異なっており、今回採用しているのは商用機のスコアです。比較対象のExynos 990はGalaxy S20シリーズとGalaxy Note20シリーズ、Exynos 9825はGalaxy Note10シリーズ、Exynos 9820はGalaxy S10シリーズ、Exynos 1080はvivo X60とvivo X60 Proが搭載しています。

 

Exynos 2100はSamsung製5nm EUV(5nm LPE)、CPUは1xARM Cortex-X1 2.9GHz+3xARM Cortex-A78 2.8GHz+4xARM Cortex-A55 2.2GHzのオクタコア構成、GPUはARM Mali-G78 MP14 @858MHz、Sub-6GHzとmmWaveに対応した5G通信対応モデムを統合し最大通信速度は7.35Gbps/3.67Gbpsとなっています。

 

Exynos 990からの大きな変更点として独自開発のCPUとなるExynos M(Mongoose)の開発を取りやめてARMのCPU IPを採用した点です。

 

Exynos 2100のAnTuTu Benchmark v8スコアはCPU性能が178,036点、GPU性能が269,988点、MEM性能が118,853点、UX性能が83,717点で総合性能は650,594点という結果になりました。Exynos 990と比較してCPU性能は約13%、GPU性能は約21%の性能向上に成功し、後継製品と呼べる性能を有していることがわかります。

 

Exynos 9825はGalaxy Note10シリーズに搭載され、Exynos 9820はGalaxy S10シリーズに搭載されているためExynos 2100とExynos 9820を比較するとCPU性能は約45%、GPU性能は約56%の性能向上に成功しているのが見えますので、SamsungはExynosの開発が順調に進んでいるようです。ただ、Exynos 9820からExynos 990へのCPU性能は約29%、Exynos 990からExynos 2100は約13%となっているので成長は鈍化しており、Exynos M6が存在していたら13%よりも成長していたのかいなかったのか想像が膨らみます。

 

Geekbench 5.2.5におけるExynos 2100のシングルコア性能は1,084点、マルチコア性能3,471点という結果になり、Exynos 990からシングルコア性能は約23%でマルチコア性能は約29%、Exynos 9820からシングルコア性能は約32%でマルチコア性能は約58%の性能向上となっています。

 

Exynos 2100を搭載したGalaxy S21シリーズは過去の例から考えると日本市場で正式な方法で販売されることはないと考えています。そのため、今回明らかになったExynos 2100の性能についてはあまり気にする必要はなく、Samsungが順調にSoCの開発を進めていると認識するだけで良いでしょう。