MediaTek Helio G90Tのベンチマークスコアが判明、ライバル機となるQualcomm Snapdragon 730超えを達成

※AnTuTuが公開したスコアはHelio G90Tだったため、様々な部分を修正しています。

 

本日発表されたMediaTek Helio G90とHelio G90Tですが、前者のHelio G90のAnTuTuベンチマーク結果をAnTuTuが微博に公開しました(実際に公開したのは上位版となるHelio G90T)。今回このスコアを利用して競合他社のプラットフォームやプロセッサーと比較します。更に既にGeekbenchでのスコアもわかっているので、AnTuTuベンチマークとGeekbenchの双方での比較を行います。

比較対象はQualcomm Snapdragon 730GSnapdragon 730Huawei Kirin 810です。

 

スペック表はこの様になります。CPUはQualcommがマイクロアーキテクチャKryoを採用していますが、全てのSoCが2xA76+6xA55のオクタコア構成を採用しています。CPUクロックはbigコアがHelio G90を除き2.05GHzよりも高くなっていますが、LITTLEコアはHelio G90のみ2.0GHzになっています。Geekbenchでのマルチコア性能に影響があるでしょう。

GPUには高性能なMali-G76を採用。しかしMP4(4コア)となっていますので、とてつもなく性能が高いということにはならずミドルハイの中で高いと言えるレベルに収まると考えています。

この他カメラでは6400万画素の撮影に唯一対応、製造プロセスは12nm FinFETを採用し他社とは大きな遅れが出ています。

 

AnTuTuベンチマークスコアは222,282点となりました。総合性能ではSnapdragon 730とSnapdragon 730Gを上回りましたがKirin 810には及ばず。

CPU性能はこのレベルの戦いでは決して高いとは言えないスコアで、やはりbigコアが他社製と比較して低クロックになっていることがスコアの伸び悩みに関係しています。ただこの83,145点はSnapdragon 835やKirin 970よりも高いスコアですので今までのMediaTekとは一線を画するプロセッサーです。

GPU性能はMali-G76 MP4を採用したことであのQualcommよりも高いスコアが出ています。ただ一方でコア数が原因でKirin 810を上回ることは出来ず、ゲーミング用途とは言えどもその様に開発されていないKirin 810に負けてしまうのは少しもったいないような気がします。Helio G90にはMediaTek HyperEngineというゲームの際にSoCの動きを最適化する機能を備えていますので、それほど大きな心配は必要ないです。

 

CPU性能を計測するのに長けているGeekbenchではシングルコア性能は2,412点、マルチコア性能は7,197点というスコアになりました。

シングルコア性能は2.05GHzのA76コアなので2.2GHzのA76コアを採用しているSnapdragon 730やSnapdragon 730G、2.27GHzのA76コアを採用しているKirin 810には及びませんでした。マルチコア性能はLITTLEコアが2.0GHzなので1.8GHzに設定されているSnapdragon 730やSnapdragon 730Gを上回ることが出来ていますが、7nm FinFET製造プロセスを採用しているKirin 810には大きな差が出来ています。

 

今回のスコアはプロトタイプ機であったとAnTuTuは明かしていますので、実際に採用されたときにはもう少しだけスコアが伸びる可能性があります。それでも伸びるのは10,000点以内に収まりますのでKirin 810を追い抜かすことはほぼ無いでしょう。

今回公開されたのはHelio G90Tなので下位モデルとなるHelio G90は222,282点よりも低いスコアが出ますが、CPUクロックはそれ程差はなく、GPUクロックも80MHzの差しかないので大幅に低くなるというのは考えにくいです。

 

 

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