2022年10月の発表が示唆されているPixel 7とPixel 7 Proが搭載するGoogle Tensor 2(仮称)の最新情報がGoogleの従業員から明らかになりました。両製品はPixel 6とPixel 6 Proの後継で、AI性能のさらなる成長に期待されています。
GoogleはPixel 5まではQualcommのSnapdragonを搭載してきましたが、2021年のPixel 6とPixel 6 Proは自社開発のGoogle Tensorを搭載し、近く発表されるPixel 6aもGoogle Tensorを搭載する予定です。製品の根幹のSoCを自社開発したことで長期的なサポートが可能になり、Google Pixelの優位点が明確になりました。
2022年に発表されるPixel 7とPixel 7 Proの両製品も自社開発SoCを搭載する予定で、名称は不明なもののGoogle Tensor 2が有力です。GS201の名称で開発が進んでいるGoogle Tensor 2ですが、GoogleでSilicon Engineer L4として従業する人物の情報によると、Samsung 4nm LPEで製造される可能性が高いことがわかりました。
Samsung 4nm LPEはSnapdragon 8 Gen 1やExynos 2200が採用したプロセス技術ですが、歩留まりの低さが報じられています。韓国の媒体のThe ElecによるとQualcommの役員と技術者が常駐して問題を解決したSnapdragon 8 Gen 1で35%、Exynos 2200は詳しい数値は不明なもののSnapdragon 8 Gen 1よりも遥かに悪いと伝えられています。(歩留まり率35%は、1枚のウェハあたり、35%が規格適合品、65%が不適合品)
Google Tensor 2を搭載したPixel 7とPixel 7 Proの両製品は10月に発表予定なので歩留まりは改善していると考えていますが、根本的な問題の解決策が見つかるまで厳しい状況は変わらないでしょう。それによる不利益をGoogleが被る可能性は低いですが、安定した供給が厳しいと判断した場合は、発売日を遅らせたり特定の配色だけ出荷を遅らせたりする可能性があります。