Snapdragon製品を開発・供給を行っているQualcommは2021年のハイエンド製品向けにSnapdragon 888 5Gを発表していることは多く知られています。そんなQualcommですが、Snapdragon 888 5Gを搭載したXiaomi Mi 11を発表したXiaomiが公開した同製品のKernel SourceにてQualcommが未発表SoCを開発していると考えられるファイルがいくつか見つかりましたので紹介します。
Xiaomi Mi 11のKernel Sourceでは本当に重要なファイルを見つける事が出来るディレクトリはいくつか削除されていましたが、削除しきれなかったのか削除することで不利益を被るのかわかりませんが残されたファイルにて“Shima”と“Yupik”を発見しました。この“Shima”と“Yupik”はXiaomi Mi 11のKernel Sourceで初めて捕捉したため、発表されるまではもう少しかかるでしょう。
一部情報では“Shima”のスペックとして、Samsung製5nm EUV製造プロセス(5nm LPE)、CPUは1xARM Cortex-A78+3xARM Cortex-A78+4xARM Cortex-A55のオクタコア構成で周波数は2.70GHz+3.26GHz+1.80GHz、GPUはSnapdragon 888 5Gと同じAdreno 660を搭載していると公開している人がいます。この情報についてはReaMEIZUでは補足できなかったため事の真偽は不明です。公開された情報から考えられるのはExynos 1080のCPU性能と近い数値を持っているのでスペックは同等になると考えており、以前から噂されているSnapdragon 7シリーズ製品になる可能性があります。
今現在、Qualcommが開発中と思われるSoCのコードネームは今回発見した“Shima”と“Yupik”、11月に発見した“Holi”と“Skunk”の4製品です。コードネームの由来は“Yupik”は「アラスカ州西南部のベーリング海沿岸地域や、ベーリング海を挟んだロシア極東最東部のチュクチ自治管区にかけて住む先住民族」を表すユピック、“Holi”は「インドやネパールのヒンドゥー教の春祭りを意味するホーリー祭」、“Skunk”は「動物のスカンク」が考えられ、“Shima”は英語圏での検索を利用してもそれらしい単語がヒットしないため、三重県志摩半島南部に位置する志摩市を表している可能性があると考えています。
ちなみにすでに発表されているSnapdragon 888 5Gは“Lahaina”のコードネームを有し、意味は「アメリカ合衆国ハワイ州マウイ郡のマウイ島にある1番大きな国勢調査指定市域(CDP)」となっています。