OPPOは6月5日に新製品発表会を開催し、OPPO Reno4とOPPO Reno4 Proを発表しました。
大きな注目を集めたのは前者のOPPO Reno4で、Snapdragon 765G 5Gを搭載していますが従来機のOPPO Reno3 5GはDimensity 1000Lを搭載し、SoCの性能は従来機の方が上回っていますので、それに対して疑問を記者が投げかけたところ、Renoシリーズにおけるプロダクトマネージャー(PdM)の李傑(Li Jie/ジェット・リー)氏が回答しました。
同氏の回答の前にSnapdragon 765G 5GとDimensity 1000Lを比較(参考記事)すると、AnTuTu v8ではSnapdragon 765G 5Gの総合性能は346,524点なのに対して、Dimensity 1000Lは433,100点なので後者の方が優れています。そのため、Snapdragon 765G 5Gを選択した理由について記者が投げかけるのは当然と言えます。
同氏はこの質問に対して「SoCの選択については、OPPOの製品理念は性能だけでなくユーザーエクスペリエンスに基づいて行われており、SoC等のハードウェアデバイスはユーザーに提供される機能、製品やサービスを考えて選択しています。私達が特に重要視したのは夜景動画撮影で、Snapdragon 765G 5GはCPU性能とGPU性能が良いだけではなく、画像アルゴリズムやAIアルゴリズムが優れているため、今回は夜景動画撮影の最適化を図るためSnapdragon 765G 5Gを選択しました。」と回答しました。
つまり、Dimensity 1000LよりもSnapdragon 765G 5Gの方がISPが優れており、OPPO Reno4のスローガンになっている「5G視頻手机(5G通信に対応したビデオ性能に優れたスマートフォン)」を実現するためにSnapdragon 765G 5Gを選択しています。
同氏の発言はDimensity 1000LのISPが優れていないのではなく、Snapdragon 765G 5Gの方がDimensity 1000Lよりも優れていると言っているだけなので、OPPO Reno3 5Gの撮影能力が低いことには繋がりません。
ちなみにOPPO Reno3 5GからOPPO Reno4の変更点はSoCだけではなくメインのイメージセンサーも異なっており、OPPO Reno3 5GはSony IMX686を搭載していますがOPPO Reno4はIMX586を搭載しており、画素数は6400万画素から4800万画素に変更され、センサーサイズも1/1.72と1/2.0で異なっています。