フラッグシップモデル向けSoCのHelio Xシリーズの開発を一時中止しているMediaTekによる2018年のミドルレンジ向けプロセッサーのHelio P38の情報がリークしました。
先日リークしたHelio P40をスペックダウンした廉価モデルになる予定です。
MediaTek Helio P38の予想スペックはHelio P40と同じく製造プロセスは台湾TSMC製12nm、CPUはARM Coetex-A73x4 + A53x4のオクタコア構成で、クロック数が2.0GHzから1.8GHzへクロックダウン、GPUもHelio P40と同じくARM Mali-G72 MP3を搭載し、クロック数が700MHzから650MHzへクロックダウンになっています。
仮想敵は未発表のQualcomm製プラットフォームのSnapdragon 632で、性能価格ともに優位点を取る目標のようです。
既にリークしているHelio P40の予想スペックは製造プロセスは台湾TSMC製12nm、CPUはA73(2.0GHz)x4 + A53(2.0GHz)x4のオクタコア構成、GPUはMali-G72(700MHz) MP3となっています。
一方でHelio P70は製造プロセスは同じく台湾TSMC製12nm、CPUはA73(2.5GHz)x4 + A53(2.0GHz)のオクタコア構成、GPUはMali-G72(800MHz) MP4となっています。
Helio P70はAnTuTuベンチマーク Ver.7でのスコアがリークしており、Helio X30やSnapdragon 660を上回る15万点を出しています。
Helio P38を搭載したスマートフォンは799元(約14,000円)でリリースされることが期待されており、Qualcommが席巻しているフラッグシップ市場を諦めてエントリーからミドルレンジ市場に力を入れていく方針の元、今までのMediaTekとは異なったプロセッサーが開発されているように感じます。
長い年月をかけて付いてしまった「安くて低性能」というネガティブイメージは一朝一夕では無くなりませんが、この開発が真実であるならば2018年の終わり頃には「安くて高性能」というポジティブイメージに変わっているかもしれません。
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