SamsungがExynos 2200を搭載したGalaxy S22とGalaxy S22+、Galaxy S22 UltraのKernel Sourceを公開したので拝見したところ、面白い技術が見つかったので共有します。
Exynos 2200はXclipse 920を搭載していますが、名称で上位に位置するXclipse 930を発見。
Xclipse 920とXclipse 930は同時期に開発されているため、Exynos 2200の後継のExynos 2300がXclipse 930を搭載した場合は根本に変化はありません。
「同時期の開発」を考慮すると2022年下半期に発表する製品が搭載する可能性もあり、時期的にはGoogle Tensor 2があります。
Xclipse 920は既に判明していますが仕様書でも3WGP 6CU構成を採用していると記載されています。
Exynos 2100はMali-G78 MP14で、Exynos 2200はXclipse 920 3WGP 6CUと変化したので仕様だけを見て比較はできません。
Xclipse 920は3WGP 6CU構成でしたが、新しく発見したXclipse 930は4WGP 8CU構成を採用し、数が増えています。
そのため、動作周波数が同じ場合はもちろんですが、少し低くてもXclipse 930が優れるでしょう。懸念する点として、Exynos 2200は過度の発熱に苦しんだと言われていますので、数が多いだけのXclipse 930を上手に活用できるのか気になります。
気になる記述としてVan Gogh Liteがあり、通常のVan GoghがValve製のSteam Deckが搭載したAerith APUを指します。
可能性としてはAerith APUの開発資源を利用してXclipse 920とXclipse 930が誕生したと考えられます。
そして、Marinerの記載があり、これはNASAの探査計画を表します。また、Exynos 2200の開発が明るみに出た際にVoyagerの名称が出ましたが、こちらもNASAの探査計画を表します。そのため、MarinerはAMDが名付けた名称、VoyagerはSamsungが名付けた名称だと考えています。