TSMCが半導体製造の費用の引き上げを計画中、「ひと桁の範囲」で

TSMCが半導体製造の費用の引き上げを計画中、「ひと桁の範囲」で

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TSMCが半導体の製造にかかる費用の引き上げを計画していると判明しました。同社はApple A15 BionicやDimensity 9000を製造しています。

 

価格の引き上げは最先端の技術と成熟した技術の双方で行われるため、さまざまな半導体製造に影響を及ぼします。価格の上昇幅は「ひと桁の範囲」に収まる約5%から8%と伝えられ、通知を受けたいくつかの顧客は取材に対して約6%と回答しています。今回の行動について情報通は「最先端の技術は受け入れられると思うが、成熟した技術の受け入れは厳しい」と述べました。価格の引き上げは来年の1月に実施される予定で、2023年の製品は更に高くなると見られています。

 

直近の価格の引き上げは昨年の夏頃に通知され同年の10月に実施されました。その際は「ひと桁の範囲」に収まらない最大20%と報じられています。この莫大な引き上げは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による生活の大幅な変化によって最終製品の需要が高まったので受け入れられましたが、今回の場合は経済活動が復活し始めている時なので、「ひと桁の範囲」に収まっても顧客としては厳しいと思います。

 

また、TSMCは製造が安定した場合に行う四半期ごとの値下げの慣行を停止すると発表しており、基本的に半導体の価格を維持したまま製造が行われるでしょう。そのため、旧製品の値下げが行われる頻度が減り、1世代前の製品を安く購入するといった行動が難しくなる可能性があります。

 

この影響を強く受けるのはAppleで、iPhone 14が発表されると旧製品のiPhone 13やiPhone 12の値下げが発表されると思いますが、期待しているほどの下げ幅にならない可能性があります。

 

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