Snapdragon 632のベンチマークスコアが判明。Snapdragon 636とSnapdragon 625と比較

Qualcommによって6月に発表されたミドルレンジモデル向けプラットフォーム「Qualcomm Snapdragon 632 Mobile Platform」を初搭載したHUAWEI Honor ChangWan 8C(Honor 8C)が10月11日に発表され、購入者によってベンチマークスコアが公開されたました。

今回、Snapdragon 632がどの位置にいるのかをわかりやすくするため、Snapdragon 636とSnapdragon 625と比較してみます。今回の比較はベンチマークスコアで行っていますので、実使用感は考慮していないことをご容赦ください。ちなみにSnapdragon 632はSnapdragon 626とSnapdragon 625の後継機として開発されています。

 

簡単にスペック表で比較をしてみたいと思います。製造プロセスはいずれも14nm FinFET LPP、CPUはSnapdragon 636とSnapdragon 632は内蔵しているマイクロプロセッサは同じですがマイクロアーキテクチャ(セミカスタム)が異なりKryo 260とKryo 250になっています。クロック数はSnapdragon 632の方がSnapdragon 636よりも高いですがこのKryo技術によって差が生まれると思います。Snapdragon 625は高性能なA73コアを搭載していないので、他の2つのSoCとは大きな差があるかもしれません。

Snapdragon 632のGPUはSnapdragon 625と同じくAdreno 506を搭載していますので据え置きとなっています。

 

AnTuTuベンチマークを使用した比較です。Snapdragon 632のCPU性能は47,148点、GPU性能は13,387点、UX性能が28,719点、MEM性能が7,924点で総合性能が97,178点という結果になりました。Honor 8Cの発表会ではCPU性能は40%アップ、GPU性能は10%アップと言っていましたがどうでしょうか。

Snapdragon 625からSnapdragon 632はCPU性能が23%の性能アップ、GPU性能が9%の性能アップ、UX性能が45%の性能アップ、MEM性能が47%の性能アップ、総合性能は29%の性能アップとなっています。GPUのクロック数は増えていないかもしれません。Snapdragon 636を100%とするとSnapdragon 632のCPU性能は84%、GPU性能は83%、UX性能は98%、MEM性能は121%です。

上手にSnapdragon 636とSnapdragon 625の間に位置しています。2017年後期にSnapdragon 625を搭載したスマートフォンがリリースされ、今になっても後継機がリリースされていなければSnapdragon 636ではなくSnapdragon 632が搭載されるかもしれません。

 

GeekbenchはCPU性能の比較に秀でています。Snapdragon 625からSnapragon 632へはシングルコア性能が49%アップ、マルチコア性能は14%アップとなりました。

Snapdragon 636とSnapdragon 632はスペックで考えるとSnapdragon 632の方が優れているはずですが、Qualcommによるセミカスタム(Kryo)によってSnapdragon 636の方が上に立っています。

 

総合的に見るとSnapdragon 632はSnapdragon 636とSnapdragon 625の間に位置し上手な開発が出来ていることが伺えます。Snapdragon 625の後継機という事で今現在はHonor 8Cのみが搭載していますが、2018年2019年と続いてSnapdragon 632を搭載した低価格で購入しやすいスマートフォンが多くリリースされるでしょう。Snapdragon 625を搭載したスマートフォンを多くリリースしたXiaomiはこのSnapdragon 632を大事に利用するのではないでしょうか。

ちなみにHonor 8Cのコストパフォーマンス比(AnTuTuベンチマークスコア ÷ 価格)は4GB+32GBモデルが88.4点、4GB+64GBモデルが69.4点となっています。基本的に90点を超えるとコスパが良いと評することが出来ますのでHonor 8Cのコスパは高いと言えるでしょう。

 

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