Qualcommは2021年の真旗艦SoCとしてSnapdragon 888 5Gを発表し様々な企業で採用されていますが、更に上位モデルに位置する製品がGeekbenchに登場しました。
名称はQUALCOMM Lahaina for arm64、Android 11、RAM 6GBで、lahainaはSnapdragon 888 5Gを表すコードネームです。
開発者コードを利用するとCPUは1x3.0GHz+3x2.42GHz+4x1.80GHzで、GPUはAdreno 660を搭載しており、Snapdragon 888 5Gの最大周波数は2.84GHzなのでプライムコアの周波数が上昇しています。ビルド番号はQUALCOMM xxxxxxx for arm64で見かける表記を採用しています。
この情報だけでは悪意あるユーザーがCustom Kernelを利用してオーバークロックしている可能性を否定できませんが、Geekbench 5.4.1から新たにKernelを読み取っており、今回の製品は“Linux 5.4.61-qgki-g5ad0937 aarch64”と記載されています。“qgki”はQualcomm Generic Kernel Imageを意味しており、Zenfone 8シリーズやGalaxy S21シリーズでこの表記を見かけるので、確定するには厳しいですがCustom Kernelの可能性は低いと考えています。
QualcommはSnapdragon 888 5Gの上位モデルとしてPlusではなくProを開発しているようですが、残念ながら今回のSoCをSnapdragon 888 Pro 5Gと結びつける情報はありませんでした。例年7月にPlusモデルを発表しているのでProの開発が本当であれば近く発表され、その時にすべてのスペックが明らかになります。