Honorは2021年12月1日に新製品発表会を開催し、Honor 60(LSA-AN00)とHonor 60 Pro(TNA-AN00)の2製品を発表しました。
Honor 60 ProがSnapdragon 778G Plus 5Gを初搭載し、ベンチマークスコアが判明したのでSnapdragon 780G 5G、Snapdragon 778G 5G、Snapdragon 765G 5Gと比較します。
Snapdragon 778G Plus 5Gの主な仕様は、TSMC N6プロセス技術を採用、CPUはKryo 670(1xCortex-A78 2.5GHz+3xCortex-A78 2.4GHz+4xCortex-A55 1.8GHz)、GPUはAdreno 642L @608MHz、RAM規格はLPDDR5(3200MHz)対応、5G NRはFR1定義のSub-6GHz帯とFR2定義のmmWaveに対応となっています。
Snapdragon 778G 5Gと比較して最上位コアが0.1GHz上昇、GPUは550MHzから608MHzへ上昇し、HonorはCPUはシングルコア性能では4%の上昇、GPUは7%の性能向上が出来ていると発表しています。
Snapdragon 778G Plus 5GのAnTuTu Benchmark v9スコアは、CPU性能が164,223点、GPU性能が165,517点、MEM性能が93,446点、UX性能が124,804点で総合性能は547,990点となりました。
Honor製品はAndroidベースのMagic UIが搭載されており、パフォーマンスモード(競合他社製品の通常)とノーマルモードがありますが、今回は前者のパフォーマンスモードのスコアを利用して比較を行っています。
Snapdragon 778G 5Gと比較してCPU性能は約5%、GPU性能は約5.5%上昇となりました。Snapdragon 780G 5Gと比較すると、CPUはSnapdragon 778G 5Gが優位、GPUはSnapdragon 780G 5Gが優位で、Adreno 642LとAdreno 642の差はかなりあると見ていいでしょう。
Geekbench 5でのSnapdragon 778G Plus 5Gの性能は、シングルコア性能は816点、マルチコア性能は2,971点となりました。
Snapdragon 778G 5Gと比較してシングルコア性能は約4%、マルチコア性能はほぼ成長ありません。2.4GHzから2.5GHzへ変更されただけなので、目に見えての成長はありません。
Honor 60 ProはSnapdragon 778G Plus 5Gを、Honor 60はSnapdragon 778G 5Gを搭載しており、先程の比較を見ると性能の部分でも標準版とProの区別が正しくついていると思います。
Honor 60 Proの主な仕様は、Android 11(Magic UI 5.0)、120Hz 6.78インチ FHD+(2652x1200) OLED、Snapdragon 778G Plus 5G、RAM 8GB/12GB、内蔵ストレージ 256GB、リアカメラは1億800万画素+5000万画素+200万画素、フロントカメラは5000万画素、バッテリー容量は4800mAh(66W)となっています。
製品名 | 8+128GB | 8+256GB | 12+256GB |
Honor 60 | 2699元
(約48,000円) |
2999元
(約53,000円) |
3299元
(約58,500円) |
Honor 60 Pro | - | 3699元
(約65,500円) |
3999元
(約71,000円) |
価格は以上で、Honor 60が2699元から、Honor 60 Proが3699元からで、販売は2021年12月10日10:08(日本時間: 11:08)を予定しています。