ふとしたきっかけでCVE (共通脆弱性識別子)について調べていると、2024年9月に発表されているSnapdragon 6 Gen 3にヘキサコア版が存在していることがわかりました。その存在を追っていくと、既に初搭載製品が発表され、一部の企業に供給されていることも判明しました。
| 名称 | Snapdragon 6 Gen 3 (8-Cores) | Snapdragon 6 Gen 3 (6-Cores) |
| CPU | Kryo
4x Cortex-A78 4x Cortex-A55 |
Kryo
3x Cortex-A78 3x Cortex-A55 |
| 識別子 | 65_3393
65_3333 |
65_3393
65_3333 |
| リビジョン | r1p2
r2p0 |
r1p2
r2p0 |
| 動作周波数 | 2.40GHz
1.80GHz |
2.40GHz
1.80GHz |
| GPU | Adreno 710 (1CU) | Adreno 710 (1CU) |
| 動作周波数 | 1010MHz | 1010MHz |
| NPU/DSP | Hexagon NPU | |
| カメラ | Triple 12-bit Spectra ISP
2億画素 or 4800万画素(ZSL) or 3200万画素+1600万画素(ZSL) or 3x1600万画素(ZSL) Slow-mo: 720p@240fps |
|
| リフレッシュレート | 120Hz (FHD+) | |
| エンコード/デコード | Encode: 4K@30fps H.265, H.264
Decode: 4K@30fps H.265, VP9 |
|
| RAM | LPDDR5 (3200MHz)
LPDDR4X (2133MHz) |
|
| ストレージ | UFS 3.1 | |
| USB | USB 2.0 | |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6E (11ax)
2.9Gbps |
|
| Bluetooth | Bluetooth 5.2 | |
| 位置情報 | GPS, GLONASS, BeiDou, Galileo, QZSS, NavIC
(GNSS: L1/L5/L2) |
|
| 通信 | 統合: 5G Modem
Sub-6GHz / mmWave (DL: 2.9Gbps) |
|
| 充電規格 | Quick Charge 4+ | |
| 製造プロセス | Samsung 4nm 4LPX | |
| 型番 | SM6475-AB | SM6475Q-AB |
| 公式サイト | Qualcomm | - |
新たに存在したヘキサコアのSnapdragon 6 Gen 3の主な仕様は、製造プロセスがSamsung 4nm 4LPX、CPUが最大2.40GHzで動作するCortex-A78と最大1.80GHzで動作するCortex-A55を3+3構成で採用、GPUは最大1010MHzで動作するAdreno 710、RAM規格はLPDDR5、内蔵ストレージ規格はUFS 3.1、モバイルデータ通信は5Gに対応します。
違いはオクタコアなのかヘキサコアなのかという点のみで、他の部分は欠けることなく純粋にヘキサコアになっています。Cortex-A78とA55がそれぞれ1基減ったことにより、見慣れた4+4構成からあまり見慣れない3+3構成になりました。
性能に関しては判明している数字からの判断になりますが、シングルコア性能は同じ性能 (100%)を発揮する一方で、マルチコア性能は約15%ほど落ちた性能 (約85%)となるでしょう。オクタコアからヘキサコアになった、という事実で様々な思いを巡らせてしまいますが、現実としては影響は極めて軽微です。
初搭載製品は既に発表されており、HPが開発したOmniPad 12です。この製品は同社において2015年以来のAndroid搭載タブレットとなり、11年の時を経て再参入することになりますが、その最初の製品がヘキサコアといった特殊なものになっています。
インドのメディアのGadgets 360によると、主な仕様は90Hz 12インチ 2K (2000 x 1200px)ディスプレイ、ヘキサコアのSnapdragon 6 Gen 3、アウトカメラは1300万画素、インカメラは800万画素、8GBのLPDDR5 RAM、128GBの内蔵ストレージ (UFSのみの記載)、外部ストレージ (MicroSD)に対応、バッテリー容量は31Wh、モバイルデータ通信は非対応です。
価格は48,999インドルピー (約84,000円)とやや攻めた設定となっています。現時点はインド市場のみで展開されており、日本市場で展開されるかについては不明です。


