SK hynixが世界最速のモバイルDRAM「LPDDR5T」の開発を発表

SK hynixが世界最速のモバイルDRAM「LPDDR5T」の開発を発表

注:当サイトは広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

韓国のSK hynixは2023年1月23日、世界最速のモバイルDRAMのLPDDR5Tの開発を明らかにし、サンプルを顧客に提供したと発表しました。

 

LPDDR5Tの「T」はTurboを意味し、2022年10月に発表され、Xiaomi 13やOnePlus 11などが搭載しているLPDDR5Xと比較して13%も高速な9.6Gbpsのデータレートで動作します。ちなみに、過去の規格のデータレートはLPDDR5Xが8.5Gbps、LPDDR5が6.4Gbpsで動作しています。

 

そして、同社はLPDDR5T規格の16GB DRAMのサンプルをサンプルに提供したと発表しており、このパッケージ製品は77GB/sのデータを処理でき、これはFHD画質の映画を1秒間に15本転送することに相当すると明らかにしました。

 

LPDDR5Tの製造プロセスは同社の4世代目の10nmプロセスこと1αnmプロセスで、さらに、消費電力の削減が期待できるHKMG(High-K メタルゲート)プロセスを統合するようです。量産の時期に関しては今年の下半期に行う予定としており、次世代のLPDDR6が開発される前に市場に投入する予定と明らかにしました。

 

SK hynixは今回の開発に関して「LPDDR5Tの開発により、同社は超高性能製品に対する顧客の要求を満たしました。次世代半導体市場をリードし、ITの世界のゲームチェンジャーになるための技術開発に引き続き取り組んでいきます」と発表しました。

 

Source