8月7日の今日、Samsungは新型プロセッサーとしてSamsung Exynos 9825を発表しました。Samsungは2018年11月にベースモデルとなるExynos 9820を発表しているので、約9ヶ月ぶりの新型プロセッサーとなります。
更に名称に数字が“5”増えるのは2015年のExynos 8890と2017年のExynos 8895以来となります。
名称 | Exynos 9825 | Exynos 9820 |
CPU | 2xExynos M4 + 2xA75 + 4xA55 | 2xExynos M4 + 2xA75 + 4xA55 |
クロック数 | 2.73GHz + 2.40GHz + 1.95GHz | 2.73GHz + 2.31GHz + 1.95GHz |
GPU | Mali-G76 MP12 | Mali-G76 MP12 |
クロック数 | 754MHz | 702MHz |
カメラ | シングルカメラ 2200万画素
デュアルカメラ 1600万画素+1600万画素 |
シングルカメラ 2200万画素
デュアルカメラ 1600万画素+1600万画素 |
ディスプレイ | WQUXGA(3840x2400)
4K UHD(4096x2160) |
WQUXGA(3840x2400)
4K UHD(4096x2160) |
ストレージ | UFS 3.0
UFS 2.1 |
UFS 3.0
UFS 2.1 |
メモリ | LPDDR4X | LPDDR4X |
LTEモデム | Shannon 5000
LTE Cat.20(8CA 2Gbps)/20(3CA 316Mbps) |
Shannon 5000
LTE Cat.20(8CA 2Gbps)/20(3CA 316Mbps |
接続 | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.0 FM Radio |
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.0 FM Radio |
GNSS | GPS
GLONASS BeiDou Galileo |
GPS
GLONASS BeiDou Galileo |
製造プロセス | 7nm EUV LPP | 8nm LPP FinFET |
スペック表はこの様になります。基本的にExynos 9820と差はありませんが、大きな変更点としてCPUに採用されているARM Cortex-A75コアが2.31GHzから2.40GHzへクロック数が上昇、GPUクロック数が702MHzから754MHzへ上昇、そして8nm LPP FinFET製造プロセスを採用し出遅れていましたが今回の製品は更に先を行くEUV露光を用いた7nm EUV LPP製造プロセスを採用。他の多くの企業は7nm FinFET製造プロセスを採用しているので、今現在はSamsungが一歩先を走っている状態になります。
GPUクロック数が上がったことによって更に性能が向上します。AnTuTuベンチマークでの性能はExynos 9820時点でQualcomm Snapdragon 855に肉薄する性能だったので、更に快適度が上がることになります。
Exynos 9825に統合されているLTEモデムのShannon 5000は次世代通信規格5Gには対応していませんが、モデム単体として開発されているExynos Modem 5100を組み込むことで5G通信が利用可能になります。
Samsungはどの製品に採用するのか明らかにしてませんが、日本時間8月8日5時よりアメリカのニューヨークで開催されるGalaxy UNPACKED 2019で発表が予定されているSamsung Galaxy Note10シリーズに採用されると考えています。発表される製品は確かな信頼性を持つblog of mobileによるとGalaxy Note10、Galaxy Note10 5G、Galaxy Note10+、Galaxy Note10+ 5Gが予想されています。