Samsungは自社製プロセッサーを開発している企業で、ハイエンド向けにはExynos 990やExynos 9825、ミドルレンジ向けにはExynos 980やExynos 9611が発表されています。今回、SamsungはGoogle向けにExynosプロセッサーを開発しているとSamMobileが伝えています。
Google向けのExynosプロセッサーは、Samsung 5nm LPE製造プロセス、CPUは2xARM Cortex-A78+2xA76+4xA55のオクタコア構成、GPUはBorr(北欧神話:ボル)アーキテクチャーを採用した未発表のARM Mali GPUを20コア(MP20)を採用するようです。更にGoogleはSamsungのISPとNPUではなく独自のVisual Core ISPとNPUを採用しているようです。
Samsungは今の所特定の企業向けにSamsung Exynosプロセッサーを開発した例はなく、この新プロセッサーの開発が本当であれば初めての事例となります。ちなみに、Exynos 980のように初搭載機種がSamsungではないという例はいくつかあります。
Samsungは自社製CPUのMongoose(Exynos)コアの開発が終了していますので、Google向けに開発しているとみられている新しいExynosプロセッサーのCPUは全てARM Cortex CPUを採用しています。そして、GPUはAMD(Advanced Micro Devices)とパートナーシップ契約によって自社製GPUを開発することが明らかになっていますが、パートナーシップ契約は2019年6月とまだ日が浅いのでARM Mali GPUを採用しています。