本日発表されたSamsung Galaxy S10e/S10/S10+の特定市場向けに搭載されるSamsung Exynos 9 Series 9820のCPUクロック数がSamsung公式サイトに掲載されました。Exynos 9820の発表自体は2018年11月に行われていますが、詳細なスペックとなるCPUクロック数やGPUクロック数は明記されてませんでした。
SamsungによるとExynos 9820のCPUは2xExynos M4 + 2xCortex-A75 + 4xCortex-A55のオクタコア構成で、クロック数は2.73GHz + 2.31GHz + 1.95GHzとなっています。特別高くもなく、低くもなくといった数値で高温度の発熱は起きないような気がします。
名称 | CPU | クロック数 |
Exynos 9820 | Exynos M4+A75+A55
2+2+4構成 |
2.73GHz+2.31GHz+1.95GHz |
Exynos 9810 | Exynos M3+A55
4+4構成 |
2.7GHz+1.8GHz |
Snapdragon 855 | Kryo 485
A76+A76+A55 1+3+4構成 |
2.84GHz+2.42GHz+1.80GHz |
Kirin 980 | A76+A76+A55
2+2+4構成 |
2.6GHz+1.92GHz+1.8GHz |
2019年のフラッグシップモデル向けSoCと、従来機となるExynos 9810のCPU構成とクロック数を簡単な表にしてみました。2019年のSoCは全てプライムコア+パフォーマンスコア+省電力コアという構成になっており、瞬間的な性能を発揮しつつ継続的に高性能を出し、バッテリーの消費量を抑えることを実現することが可能になっていると思います。
HiSilicon Kirin 980の発表会では「使用アプリに応じてCPUの動作を最適化することができ、音楽を聴く場合はA55コアのみ、SNSをする場合はA76(1.92GHz)とA55コアを、ヘビーなゲームをするときは全てのコアを稼働させるといったフレキシブルな対応ができます。」と発表しており、1+3+4や2+2+4は現状一番優れている構成でしょう。
Exynos 9820はGPUにARM Mali-G76 MP12を搭載していますが、こちらのクロック数は不明です。