SAMSUNG Exynos 7885を様々なSoCと比較

SAMSUNGが今年の2月に発表したミドルレンジ向けプロセッサーのSAMSUNG Exynos 7 Series 7885(以下Exynos 7885)をベンチマークを用いて様々なSoCと比較します。今回、比較に使用するベンチマークはAnTuTuベンチマークとGeekbenchの2つです。

比較対象のSoCはQualcomm Snapdragon 660(OPPO R15 夢鏡版/OPPO R15 Pro)、Snapdragon 636(Meizu E3)、Exynos 7 Octa 7420(Meizu PRO 5)、Exynos 5 Series 7872(Meizu S6/M6s)、Exynos 7 Octa 7870(Galaxy Feel/SC-04J)の5つで、Exynos 7885はSAMSUNG Galaxy A8(2018)のスコアを拝借します。

今回の比較はベンチマークスコアをメインとして行っているので実使用感に関する比較ではないことをご容赦ください。

 

スペックはこの様になります。Exynos 7870を除いて製造プロセスが14nm、Exynos 7872のみヘキサコア構成となっています。

Exynos 7870と後継機ポジションに立っているExynos 7885を簡単に比較すると製造プロセスが微細化、高性能なA73コアの採用、CPUクロック数が2.0GHzを超えたコアが存在、GPUはMali-G71にアップグレードされてコア数が1から2へと倍増しています。製造プロセスが微細化すると高性能化とともに省電力性に期待が出来ます。スペック表から考えるとGPU性能では大きな成長が見えるのは確実でしょう。

 

AnTuTuベンチマークにおける総合性能をまとめたグラフです。Exynos 7885はSnapdragon 660ではなくSnapdragon 636クラスの製品で、数値ではExynos 7420と同等レベルだと表れています。Exynos 7885はExynos 7870から1.8倍の成長で、特にGPU性能の成長が大きいように見えます。

 

Exynos 7885のCPU性能はSnapdragon 660の76%、Snapdragon 636の92%の性能となっています。Snapdragon 660とSnapdragon 636に及ばないのはA73コアの搭載数が少ないことが原因となっています。

Exynos 7870からは約1.5倍の成長で、これは製造プロセスの微細化とA73コアの搭載が関係しています。

 

Exynos 7885のGPU性能はSnapdragon 660の84%、Snapdragon 636の122%の性能となっています。Snapdragon 636よりも数値が大きく、ゲームをすることを想定しているのであればExynos 7885搭載機を買うほうが満足できるかもしれません。

Exynos 7870からは約3.1倍の成長で、これは確実に成長が実感出来るレベルです。GPUのアップデートと高クロック数が大きな成長に加担しています。

 

この数値が高いと実使用における快適性が高いということになります。今の所快適に利用できる(文句の出ない)数値は4万点以上が目安になっています。それを踏まえるとExyns 7885はどこかで不満を感じる可能性があるようなので、性能を理解してそれに合わせた使い方をしていれば不満は出ないと思いますが、フラッグシップモデルと同じ挙動を期待しているのであれば不満は確実に出てきます。

Exynos 7870からは約2.0倍の成長なので快適性も2倍になるかと言われたら違うので、そのあたりは注意してください。

 

搭載しているメモリ(RAM)やストレージによって大きく数値が異なる項目です。この数値が高くなるとCPU性能も高くなる傾向にありますので無視できない項目です。Exynos 7885はExynos 7870から約1.3倍の成長が出来ており、SoCとしてもグレードアップしていることがわかります。

 

GeekbenchにおけるCPU性能の比較をしたグラフです。シングルコア性能ではSnapdragon 636が1.8GHzのA73コア、Exynos 7885が2.2GHzのA73コアなので僅かながら数値を上回っています。マルチコア性能ではExynos 7885はA73コアが2コアしか無いこと、一方でSnapdragon 636はA73コアが4コア搭載されている事で大きく引き離されています。

Exynos 7870からはシングルコア性能が約2.1倍、マルチコア性能が約1.1倍の成長となっており、単純処理では違いを体感できるかもしれません。

 

 

Exynos 7885はSnapdragon 636クラスの性能であることが今回の比較からわかりました。この2つのSoCを搭載している機種で悩んでいる場合は、性能に差があまりないのでコストパフォーマンス比(ベンチマークスコア÷価格)やその他の機能を見るべきでしょう。

最近、日本のNTT docomoから販売されているExynos 7870を搭載したGalaxy Feel SC-04Jの後継機候補のExynos 7885を搭載したSC-02Lの存在が観測されたようです。いつ販売開始となるかわかりませんが、日本向けの型番でベンチマークを計測しているのを考えるとそう遠くない未来に販売されそうです。

 

 

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