中国のNubia (努比亜)は2026年5月9日、Weiboで新製品のREDMAGIC 11S ProシリーズにSnapdragon 8 Elite Gen 5 Leading Versionを搭載すると表明しました。その発表に合わせてQualcommの公式サイトに同SoCの情報が記載されましたので、どういった点が進化したのかまとめます。
| 名称 | Snapdragon 8 Elite Gen 5 Leading Version | Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy | Snapdragon 8 Elite Gen 5 |
| CPU | 3rd Gen Oryon
2x Prime 6x Performance (L2 Cache: 12MB / 12MB) |
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| 識別子 | 81_2
81_2 |
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| リビジョン | r3p1
r2p1 |
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| 動作周波数 | 4.74GHz
3.63GHz |
4.74GHz
3.63GHz |
4.61GHz
3.63GHz |
| GPU | Adreno 840 (12CU)
(GMEM: 18MB) |
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| 動作周波数 | 1300MHz | 1300MHz | 1200MHz |
| NPU/DSP | Hexagon NPU
12x Scalar 8x Vector 1x Tensor |
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| カメラ | Triple 20-bit Spectra AI-ISP
3億2000万画素 or 1億800万画素(ZSL) or 3x4800万画素(ZSL) |
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| リフレッシュレート | 120Hz (4K+)
240Hz (QHD+) |
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| エンコード/デコード | Encode: 4K@120fps H.265, H.264,Google Ultra HDR
Decode: 8K@60fps H.265, H.264, VP9, VP8, AV1, APV (HDR10+, HDR10, HLG, Dolby Vision) Slow-mo: 1080p@480fps |
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| RAM | LPDDR5X (5300MHz)
(System Level Cache: 8MB) |
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| ストレージ | UFS 4.1 | ||
| USB | USB 3.1 Gen 2 | ||
| Wi-Fi | Wi-Fi 7 (11be)
5.8Gbps |
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| Bluetooth | Bluetooth 6.0 | ||
| 位置情報 | GPS, GLONASS, BeiDou, Galileo, QZSS, NavIC
(GNSS: L1/L2C/L5) |
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| 通信 | 統合: X85 5G Modem
Sub-6GHz / mmWave (DL: 12.5Gbps / UL: 3.7Gbps) |
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| 充電規格 | Quick Charge 5 | ||
| 製造プロセス | TSMC 3nm N3P | ||
| 型番 | SM8850-1-AD | SM8850-1-AD | SM8850-AC |
| 公式サイト | Qualcomm | Qualcomm | Qualcomm |
新たに登場したSnapdragon 8 Elite Gen 5 Leading Versionの主な仕様は、製造プロセスがTSMC 3nm N3P、CPUはOryonを採用し最大4.74GHzで動作するPrimeと最大3.63GHzで動作するPerformanceを2+6構成で採用、GPUは最大1300MHzで動作するAdreno 840、RAM規格はLPDDR5X、内蔵ストレージ規格はUFS 4.1、モバイルデータ通信は5Gをサポートします。
上の表を見てお気づきかと思いますが、Leading Versionはfor Galaxyの独占が切れ、様々な企業が採用できるようになったものです。通常のSnapdragon 8 Elite Gen 5からの変更点は、CPUが最大4.61GHzから最大4.74GHzへ上昇し、GPUが最大1200MHzから1300MHzに上昇したところです。これにより、CPUとGPUの性能は確実に向上します。
性能向上幅が気になると思いますが、残念ながら現時点では不明です。ただ、サムスン電子によるとSnapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxyの性能は、Snapdragon 8 Elite for Galaxyと比較してCPU性能が19%、GPU性能が23%、NPU性能が39%も向上したと発表されています。
| 通常版の向上幅
(8 Elite -> 8 Elite Gen 5) |
for Galaxyの向上幅
(8 Elite -> 8 Elite Gen 5) |
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| CPU | 20% | 19% |
| GPU | 23% | 24% |
| NPU | 37% | 39% |
そして、Qualcommは通常版のSnapdragon 8 Elite Gen 5の性能は、通常版のSnapdragon 8 Eliteと比較してCPU性能が20%、GPU性能が23%、NPU性能が37%も向上したと発表しています。それをまとめたのが上の表で、これを踏まえるとSnapdragon 8 Elite Gen 5 Leading Versionは、通常版と比較してCPUやGPUの性能だけではなく、NPUの性能も向上していることがわかります。
現在におけるSnapdragon 8 Elite Gen 5のAnTuTu v11での性能は、iQOO 15 Ultraがラボスコアで451万点超えと発表され、AnTuTuによって集計されている同製品のユーザー計測の平均値は412万点です。Leading Versionはそれよりも高くなるのは間違いないので、もう一段階上の460万点を超える可能性があります。
そんな期待が膨らむ状態ですが、注意点があります。Snapdragon 8 Elite Gen 5 Leading Versionを初採用するREDMAGICは、YouTuberのさいちょう氏によって「REDMAGIC 11 Proで性能の水増しを行っている可能性がある」と告発されたばかりです。その告発を受けて、3DMarkを提供するUL Benchmarksは当該製品を除外する措置を取っています。
新製品の悪いところを発表する企業は存在しないので、これから流れるREDMAGIC 11S Proシリーズに関する情報は耳心地の良いものになりますが、そのまま吸収するのではなく一歩引いて冷静に分析する必要があります。ただ、揺るがない事実は性能は文句のつけようがないほど高いことで、そこを否定するのはただの拒絶反応です。
REDMAGIC 11S Proシリーズは中国で5月18日に発表される予定です。また、具体的な日付は不明ですが日本市場でも展開されるでしょう。もし展開された場合、不正が指摘された国でどのような戦略を行うのか気になります。




